このCMの天体望遠鏡は、鏡筒が太いし、接眼レンズが鏡筒の側面から突き出ているので、反射式望遠鏡です。

ということは、反射鏡のある方が一番奥になり地面に近い方(接眼レンズは星に近い位置)になるので、確かにこのCMは地面を狙っています。セッティングが逆ですね。

星空を見上げるはずが望遠鏡が見つめるのは地面、三菱自がCMを手直し
THE PAGE10月25日(火)14時0分配信今月放映された三菱自動車工業のテレビコマーシャルで、星空を見つめるシーンに登場する反射式望遠鏡が逆向きになっていることが判明しました。渡部潤一・国立天文台副台長も「まずいなぁ、天体望遠鏡が逆じゃないかなぁ」とツイートし、天文ファンらが騒然。すでに、同社は問題の場面を削除しましたが、燃費不正問題からの再出発を図り、信頼の回復につなげたいはずのCMで、ミソをつけてしまった格好です。

CMは「2016 秋 再出発篇」。自動車の製造現場やテストコースで真剣に働くスタッフ、同社の自動車の横でキャンプを楽しむ顧客、来店者を見送る販売店の人々をまとめた30秒作品です。問題の場面は、開始から16秒あたり。夜のキャンプ場で、女性がのぞく反射式望遠鏡の鏡筒の向きが逆さまになっていました。この向きでは星は見えず、地面しか見えません。

「星空見上げるプロジェクト」と題したネットの特設ページでは、「この星空が百年後の未来も輝き続けることを願って。三菱自動車は、星空を見上げることから、私たちがこの地球(ほし)と対話するきっかけを作っていきます」と星空への理解をアピールしていただけに、天文ファンらは「いろいろ残念」「逆に不誠実」と不満げ。

スタッフや出演者を含めて、撮影現場に望遠鏡および天体観測にくわしい人がおらず、チェックできなかったようです。同社に確認したところ、このCMは10月8日から放映が開始されましたが、翌9日には、早くも望遠鏡が逆さである旨の指摘が顧客からあったそうです。これを受けて、15日からは問題の場面を削除したCMを流していますが、いつまで放映するかは現在検討中としています。この件について、同社は「担当部門の知識不足により、実際の使用と異なる設置をしたままCMを撮影いたしました。今後は十分留意してまいります」とコメントしています。

 

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CM制作会社?のスタッフが雑な仕事をしたということですね。土星の環までは見なくていいですが、せめて月くらい、のぞける程度のセッティングはしておかないとね。

今日のなるほど

望遠鏡には、屈折式と反射式があります。反射式は安価で口径の大きい望遠鏡を購入することが出来ますよ。

反射式天体望遠鏡(出典サイト:「天体写真の世界」)

反射式天体望遠鏡は、凹面鏡を使って星の光を集めるタイプの天体望遠鏡です。 反射望遠鏡の代表格としては、ニュートン式反射望遠鏡があります。

ニュートン反射式は、下図のように主鏡と呼ばれる凹面鏡(放物面鏡)で光を集め、 それを鏡筒の開口部近くにある斜鏡(平面鏡)で反射させて、筒外へ光を導きます。 その光を接眼レンズで拡大して、観察するという仕組みになっています。

ニュートン式反射天体望遠鏡の構造図

ニュートン式反射望遠鏡の利点としては、

色収差が発生しない
大口径を得やすい
中心像が極めてシャープ
同口径の屈折式と比べて安価

といった点があり、

逆に欠点としては、

筒内気流が発生するので、使用前に外気になじませる必要がある
太陽観測ができない
光軸がズレやすい
鏡筒の強度が弱くなりやすい

という特徴があります。

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