中学校の実験で発生させた水素が爆発して、生徒・教師がケガをしましたが、いずれも軽傷で済みました。

飛び散ったガラス片が目に飛び込んだりすると失明の危険性もありますので、大事に至らず本当に良かったです。

 

フラスコ破裂し10人軽傷=福岡の中学、理科実験中
時事通信 10月25日(火)17時24分配信

 25日午後2時15分ごろ、福岡県うきは市浮羽町東隈上の市立浮羽中学校から「理科室で実験中にガラスが飛び散った」と119番があった。

 県警うきは署によると、実験中に三角フラスコが破裂、生徒9人と教諭が軽傷を負った。

 同署によると、理科の授業で1年生38人が塩酸と亜鉛を反応させ水素を発生させる実験を行っていた。50代の男性教諭が実演した際に三角フラスコが破裂、ガラスが飛び散ったという。顔を近づけて見ていた男子生徒7人と女子生徒2人が頬に擦り傷を負ったり目の痛みを訴えたりして病院に搬送された。教諭も小指を切るけがをした。

 教諭は「(塩酸と亜鉛の)分量は間違えていない」との説明をしているといい、同署が詳しい原因を調べている。

 

今日のなるほど

塩酸という強い酸性の液体に金属の亜鉛を入れると、直ちに水素が泡状になって発生してきます。

化学反応式は次のようになります。

2HCl + Zn  →  H2  + ZnCl2
(塩酸)  (亜鉛)  (水素)   (塩化亜鉛)

いたって平凡な安全な実験のはずなんですが?

ただ、水素は皆さんもご存知の通り、福島原発の原子炉屋根を吹き飛ばした可燃性(爆発性)の気体ですので、火気には十分注意しなければなりません。

記事では、ライター等で点火したとは書いてないので、どうして爆発したのでしょうか。
塩酸と亜鉛が反応するときは反応熱が出ますが、引火するような温度ではありませんし。

水素を発生させたときは、可燃性の気体であることを確認するため、ライターで点火して「ポン!」と小さく爆発させることがあるので、もしかしたら点火させたのかも。
ただ、三角フラスコ内の水素ガスに直接、点火したとしたら、それは間違いです。
三角フラスコは、出口が狭いフラスコですから、燃焼ガスが急激に膨張するときに、燃焼ガスが出口からスムーズに抜けないんですね。そのとき、胴体部分が破裂する可能性があります。

点火するときには、いったん試験管に水素を捕集してから、試験管で爆発させてくださいね。
試験管の出口と胴体部分は同じ直径ですから、燃焼ガスはスパッと抜けるので安全です。

これまでの水素ガスによるフラスコの爆発事故は、出口の狭いフラスコに直接、点火した場合が多かったと思いますが、今回はどういうことだったんでしょうか?

それから、やっぱり、実験には「安全メガネ」をかけて臨むべきですね。使っていない学校があったら、ぜひ、学校側に要望してください。

値段は高くありませんから、1クラス分、購入することはすぐにできることです。

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