発達障害は食事やミネラルでは改善できないという話

真面目な良い記事がありましたので、引用させていただきます。

発達障害の子供さんを食事やミネラルで改善しようという話があって、「改善できるとい

う話」は嘘だよという内容です。

発達障害を食事で改善できるという主張は、エセ科学の一種か?

発達障害が食事療法で改善できたら、知的障害も食事療法で改善できてしまうことになり

ます。

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発達障害と食事

食事で改善できるという主張をする人たちは、「だからこの食品を買ってください」、

「食事療法の講習料を支払ってください」と言って、藁をもすがる気持ちの保護者に、商

品やサービスを売り込む目的があるのでしょう。

ただ、厄介なのは、そうした主張をする人たちが食事で発達障害を直せると本当に信じて

いるかもしれないということです。

つまり発達障害者を抱えている家族を騙してやろうという故意がないので、詐欺とは言え

ないのかも。

また、そうした主張をする団体のもとには、発達障害の子供を抱えている家族が、食事療

法を信じて集っているかもしれませんが、エセ科学に騙されずに心を強く持って発達障害

という現実に向き合うことが大切なことでしょう。

今、軽度の発達障害の子供の勉強をみていますが、普通のこどもの理解度・発達状況に比

べると、やっぱり遅いです。

暗記力・理解力において、一般の子どもたちとの差がどんどん開いていきます。

学校の勉強は学年が進むに従って、段々と難しくなっていくのに、理解力と暗記力がそれ

に追いつかないのです。

なんとかしてやりたいのですが、どうにもなりません。

例えば、苦労して英単語を覚えても、次の日には忘れています。

定着しないのです。

暗記力についていうと、インプットもアウトプットも弱いのです。

もし、食事療法で治るなら、是非紹介してやりたいですが、そんなわけにはいかないです

よね。

ミネラルやらビタミンをいろいろ取ったら、普通の子供達に追いついていけるとは思えま

せん。

もちろん、その子なりの発達は必ずあります。

最初、その子にあったときは、多動性で集中力がなく、片時もじっとしていませんでした

が、今はかなり改善されました。

精神科医ではないので、診断する権限もないですが、発達障害は食べ物の摂取の仕方で改

善できるようなものではなく、人間のもっと高次な機能、大脳の働きに関係しているもの

のと思います。

発達障害を食事やミネラルで改善しましょうというお話には気をつけて
成田崇信 〈出典:ヤフーニュース〉1/21(日)

先日、食事にミネラルを取り入れることで、発達障害やアレルギーの改善に取り組んでいる団体の講演を紹介した新聞記事を見かけました。

2018年にもなってこのような取り組みがマスメディアで好意的に採り上げられるというのは本当に哀しく、悔しい気持ちでいっぱいであり、今回の記事を書きます。

■発達障害の治療は確立されていない
自閉症などの発達障害は現在のところ治療法は確立されておりません。早期に心理・社会的な介入(環境の改善や行動療法など)を行うことで、本人が混乱せずに過ごすことや社会との良好なかかわりが持てるようにし、自尊心を持ち落ち着いて暮らせることで周辺症状を予防することが今のところ妥当性の高い対処法と考えられております。

「○○の使用で病態改善の兆し、自閉症の治療に光明」というようなニュースがたまに話題になりますが、実際の治療に用いられる段階にあるものはなく、それによる治療も専門家は勧めておりません。

また、アレルギーについても、特定のミネラルを摂ったからといって改善するものではなく、アレルゲンを特定し、除去食など症状を起こさない食事を続け、成長にともない改善を期待する、というのが基本的な対応となっています。

先進の医療でもこの状況であり、食事による発達障害の改善は期待できません。妥当性の高い研究(エビデンスレベルの高い論文)でもそのような効果は報告されていません。

■自閉症と代替療法
私の長男は現在広汎性発達障害と診断されており、発達障害を疑った10年ほど前に病気の治療について色々と調べたものでした。大学の講義で病気についての知識が先にあったことが幸いしましたが、そうでもなければ、自閉症が治ると謳っている、根拠のない療育に余計な時間を費やしていたかもしれません。それぐらい、病気をなんとか治したいと期待する親御さんを取り込もうとしている、代替療法が検索すると沢山ヒットしました。

子どもの発達障害は妊娠中の親の食事が問題であるというものや、子どもに砂糖や化学調味料、肉を与えると精神的におかしくなり、発達障害の原因になる。だから、玄米菜食を与えるとよい。特定のミネラルで水銀をデトックス、というものは実際に行っている人とも接したことがあります。

ただでさえ負担の大きい親御さんが、根拠のない食事療法などに余計な時間をとられてはならない、そんな気持ちでネット上に情報発信をするようになり、同じように活動している諸先輩方の労により、昔よりも理解が広まってきたのかな、と思っていたところ、新聞にそのような記事が載るのをみて、本当に哀しく思いました。

■発達障害と食事
発達障害と食事については、こうした誤った話が広まらないためにも、私達専門家は、キチンと論点を整理した情報発信をすることが必要だと思います。

食事には発達障害を治す力はありませんが、生活を豊かにし、体の健康を向上させる素晴らしい働きをもっています。例えば、自閉症を持つ子どもでは、嫌いな食材が多かったり、特定の調理法ばかりを好んだりと偏食となる傾向があり、そのため栄養素の欠乏症も心配されます。また、十分な栄養を摂れなかったり、栄養過多により病気が起こりやすくなる心配もあります。どのような栄養が不足しやすいのか、栄養摂取状況を把握し、本人の特性に合わせ料理や食材を組み合わせることで予防(二次障害の予防も)が期待できます。

■終わりに
発達障害を持つ子にとって、食事は本当に大切です。しかし、それは治療のためではありません。

ワクチンで自閉症という捏造論文により、ワクチン接種率が下がったという生命にも関わる問題が過去には起こったことがありますが、これが広まったことにもマスメディアが関係していました。子どもの健康に関わるような重大な問題について記事については、しっかりと調査し、掲載について慎重になってもらいたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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