まず、放射線と放射能とは違います。言葉も「放射」と「放射では違っています。

放射線と放射性物質そして放射能とは

さて、ウランやプルトニウムのような放射性物質は、その原子が自然に壊れていく性質を持っています(放射性崩壊)。そして、原子が壊れていくときに、言わば小さな破片を飛び散らします。この小さな破片が周囲に一線上に飛び散っていきますので、放射線と言います。

ところで、放射線を原子が壊れるときの破片と表現しましたが、実際は原子よりもっともっと小さい粒子です。

この放射性物質(放射性の原子)が放射線を放射する能力のことを放射能といいます。

なお、原子核が真っ二つに壊れるということは、より小さい原子になるということです。

原子の種類は、原子核内の陽子の数で決まりますので、原子核が壊れて原子核内の陽子の数が変化すると別の原子になります。

放射線の種類

アルファ(α)線

放射性原子の原子核から放出されるヘリウムの原子核のことをα線と言います。

ヘリウム(He)の原子核は、陽子2個と中性子2個からできていますので、放射線の中では大きな粒子です。したがって、粒子が大きいので透過力が弱く、アルファ線は紙1枚でもさえぎることができます。

ベータ(β)線

原子核から放出される電子のことで、ベータ粒子ともいいます。ベータ線はアルミニウムなどの金属板でさえぎることができます。電子は陽子や中性子よりも小さな粒子で、電子の質量は陽子や中性子の約1/1830しかありません。

中性子線

中性子は原子核を構成する粒子の一つで、中性子線とは中性子の流れをいいます。中性子線は透過力が強く、生体に与えるダメージが大きいです。

水・コンクリートのように、水素をたくさん含む物質でさえぎることができます。

ガンマ(γ)線

ガンマー線は電磁波というもので、粒子ではありません。透過力がもっとも大きい放射線です。ガンマ線は不安定な状態にある原子核が、より安定な状態に移る時(放射性崩壊)に発生する電磁波です。

電波や光も電波磁の仲間です。

X線

X線も電磁波です。粒子ではありません。X線は光が透過しない物質でも透過することができますので、レントゲン撮影に使います。ですので、レントゲン撮影をすれば、被ばくすることになります。

 

さて、原発を運転すれば、放射性廃棄物が出てきます。ところが、この放射性廃棄物の最終処理方法は未だに決まっていません。放射能を持った物質をただ容器に詰め込んで積み上げているだけです。この放射性廃棄物の処理には一体いくらのお金がいるのでしょうか。また、事故を起こせば、何兆円ものお金がかかります。

川内原発が再稼働して、九電の9月中間決算は大幅増益だったようです。しかし、原発運転で得した利益たるや化石燃料代が浮くなどした330億円程度です。こんなお金は、いったん事故を起こせば吹っ飛んでしまうし、そもそも、廃炉処理費用や放射性廃棄物の処理費用は考慮されていません。

福島原発事故の「事故処理費用」は、
✩賠償費用5.4兆円
✩除染費用2.5兆円
✩中間貯蔵施設の建設費1.1兆円
合計9兆円(政府の2013年試算)

✩廃炉費用2兆円

これら、事故処理関連費用と廃炉費用を含めると、総合計11兆円

しかし、事故処理が予定通りスムーズに進んだとしての11兆円ですので、足りない可能性も大です。300億円儲かったと浮かれる場合か、と思います。

福島原発の莫大な「事故処理費用・廃炉費用」は一体いくら?この先、原子力発電をどうするか?

 

川内原発再稼働が奏功、九電が大幅増益 9月中間決算
柴田秀並2016年10月31日20時45分 九州電力が、川内原発の再稼働で大幅増益となった。31日発表した2016年9月中間決算は経常利益が前年同期比53・1%増の1003億円、純利益が同52・0%増の814億円だった。火力発電の燃料価格の下落で黒字転換を果たした前年同期に続き、2年連続の黒字達成だ。 川内原発は、1号機が昨年8月、2号機が同10月に再稼働した。運転期間が長い分、前年同期に比べ、原発運転による収支改善効果が大きく出た。火力発電を抑えた結果、燃料代が浮くなどして330億円程度、利益を押し上げたという。また火力発電の燃料価格の下落も、約130億円の利益押し上げ効果があった。売上高は電気料金が下がったことなどで、同0・3%減の9282億円だった。

 17年3月期の業績については、経常利益が同17・5%減の750億円、純利益が同18・4%減の600億円を見込む。前年と比べて燃料価格の下落による収支の改善幅が減ることや、熊本地震に伴う特別損失100億円を計上したことで減益の見通しとなった。

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