PRESIDENT Onlineに “『女子大生風俗嬢――若者貧困大国・日本のリアル』中村淳彦著”という書評が載っていました。

 

女性にはわからないでしょうが、男は「女子大生風俗嬢」と聞くだけでそそられます。
男ってホント、「バカな生き物」です。

でも、みなさん、誤解しないでください。そそられた結果、性犯罪や迷惑行為に手を染めるということでは決してありませんから。(ただし、一部の悪い奴らをのぞいてはね。)

「殺したいほど憎い」と思っても、大方の人は人を殺したりはしませんし、「失恋で苦しい。死んでしまいたい」と思っても普通は自殺したりはしません。それと同じだと思います。

『女子大生風俗嬢――若者貧困大国・日本のリアル』中村淳彦著PRESIDENT 2016年2月15日号 作家・経済ジャーナリスト 渋谷和宏=文

『女子大生風俗嬢』とは何とも刺激的なタイトルだが、若者が社会的弱者となってしまった日本の現状を独自の角度から照らし出した真摯なノンフィクションだ。

著者の中村淳彦氏は本書の「はじめに」で、都内や横浜で20店舗以上の風俗店を運営する経営者の言葉を借りながら、驚くべき実情を明らかにする。「女子大生? うちにもいるし、どこの店にもいるよ。今はどんな偏差値の高い大学の学生でも、風俗で働いている女の子は一定数必ずいる」「特に増えたのは2008年の世界不況以降だろうね」。・・・・・

 

私がこの書評で特に興味を持ったのは次の箇所です。

迫真のルポルタージュから浮かび上がってくるのは、高収入を得られる風俗で働かなければ、学生生活を満喫するどころか勉強にも就職活動にも支障をきたしてしまう女子大生たちの姿だ。都内の私立大学に通う女子大生は貧しい両親には頼れず、月10万円の奨学金を借り、授業終了後に飲食店でアルバイトして学費を賄おうとした。

しかし飲食店での収入は月3万円にしかならない。アメリカに私費留学したい気持ちも芽生え、それを叶えるために風俗店の門を叩く。彼女は言う。「風俗を始めてからやっと普通の学生みたいになれたんです」「奨学金の返済が始まりますから、社会人になっても風俗は続ける」。

 

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高校教師をしていた私には、この記述に現れる女子大生の状況がよくわかります。都内の大学に地方から進学してきたんですね。そして、保護者には娘に仕送りする経済力がなかったのです。
まじめな親にとって、このことはとてもつらいことです。娘に仕送りが出来ないことを告げた時、娘の顔をまともに見ることができなかったと思います。

 

 でも、この女子生徒はあこがれの東京で学生生活を送りたいという夢を捨てなかったのです。この女子生徒が、大学で学問をしたかったのか、東京という華やかな町で学生生活を送りたかったのか、それは私にもわかりません。

それで、彼女は担任にも相談して、月10万円の奨学金を申請して支給されることになりました。でも、全然足りませんね。彼女は不安を抱えながら、アルバイトで何とかしようと無理に自分に言い聞かせたと思います。家庭に経済力がなくても進学していこうとする生徒は、一般的に能力が高い方ですから、自分の置かれた厳しい状況は理解していたと思います。

現在、地方の家庭の経済力はバブル期以前に比べると随分落ち込んでいます。それでも、地方の多くの家庭から都会に進学していくのが、私には不思議なくらいです。

そして、彼女は東京で、夜や土日にアルバイトを始めました。テレビのトレンディドラマにあるような豊かな学生生活とは程遠い生活です。書評にある月3万円のアルバイト収入は実にリアルな数字です。でもこれでも、東京の学生生活は全然維持できません。

 たとえ、おしゃれも何もかも、ほっといて卒業だけにかけても、奨学金の返済が待っています。単純計算で480万円。別の記事で触れたように、卒業と同時に奨学金地獄が待っています。

『売春と現代女性、女子大生がなぜ売春するのか?』

『大学生向け奨学金について~返せない人が増えている。何が問題か?』

 

さあ、残された道はどんな道?彼女にはどんな選択肢が残されているのでしょうか。

アルバイトや生活に疲れ切った彼女は、もう、何のためらいもなく、風俗店の門を叩いたと思います。

記事の中で彼女は語っています。「風俗を始めてからやっと普通の学生みたいになれたんです」「奨学金の返済が始まりますから、社会人になっても風俗は続ける」と。

 それなりに世の中を生きてきた今の私は、まじめで可愛くてよくできた女の子が、大学で風俗(売春)しながら学生生活を送っていることを、あれこれ、批判したり、説教したりはしません。

「女性の貞節」なんて話を持ち出す気は有りませんが、倫理観で批判・非難しても彼女の救いにはならないと思うんです。

 ただただ、彼女の今後の幸せな人生を願うしかありませんが、そういう生業(なりわい)で月に50万、100万円と簡単に?稼ぎ出した彼女が、奨学金を返済した後、普通の会社員に戻れるのでしょうか。
普通のサラリーマンと結婚して子供を育てて、毎朝1円でも安いスーパーをチラシで探すような普通の庶民の生活ができるのでしょうか。

やっぱり、生活のために夫に内緒で、風俗を続けるのでしょうか。

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