下の記事は、横浜市で起きた「いじめ問題」の話です

「小学5年の5月、加害児童ら10人ほどと遊園地やゲームセンターなどに行くようになり、

興費のほか、食事代や交通費も含めて1回5万~10万円の費用を10回近く負担した。」と

かれていますが、「負担した」という表現はどういう意味なんでしょうか。

 

自主的に払ったとも受け取れる表現ですが、実際は「恐喝」そのものだと思うのですが。

それとも小学5年生という年齢を考慮して、加害児童には恐喝の故意がなかったと判断して

いるのでしょうか。

確かに、刑法14条には、「14歳に満たない者の行為はこれを罰しない」とあり、

14歳未満の子供は心身ともに未成熟であるという考えから,責任無能力者 (刑事未成年者)

として扱っています。

しかし、刑法上、責任無能力者として扱うということであって、犯罪行為がなかったということ

ではありません。

学校はこうした点を踏まえて、加害児童たちをちゃんと指導すべきでした。

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「菌」「賠償金あるだろ」原発避難先でいじめ 生徒手記

朝日新聞デジタル 2016年11月16日02時13分・・・・・

記者会見した黒沢知弘弁護士によると、手記は小学6年生だった昨年7月に書かれたもの。いじめで子どもが亡くなるという報道があることから、「いじめがなくなってほしい」「多くの子どもたちに少しでも励みになれば」と男子生徒自身が公開を決心したという。

生徒と家族は東日本大震災後の2011年8月に福島県から横浜市に自主避難。直後から転校先の市立小学校で、名前に「菌」を付けて呼ばれるなど、複数の児童からいじめを受け始めた。

「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった」。手記は当時をそう振り返った。

市教委の第三者委員会の調査によれば、小学5年の5月、加害児童ら10人ほどと遊園地やゲームセンターなどに行くようになり、遊興費のほか、食事代や交通費も含めて1回5万~10万円の費用を10回近く負担した。児童2人に、一緒に遊ぶためのエアガンを買ったこともあった。男子生徒は親の現金を持ち出していた。黒沢弁護士によると、総額150万円に上るという。

・・・・・・

 

小学6年生だった昨年7月に書かれた手記には、「お金もってこいと言われたときすごいいらい

らとくやしさがあったけど、ていこうするとまたいじめがはじまるとおもってなにもできずにた

だこわくてしょうがなかった」「ばいしょう金あるだろと言われむかつくし、ていこうできなか

ったのもくやしい」と書かれています。

〈いじめ関連記事:青森市中学校2年女子生徒(13)が自殺~いじめが原因か?女子生徒の写った市長賞写真が取り消し!

保護者の対応について、皆さんはどう思われますか

加害児童側の保護者について

 

小学5年の5月に加害児童の保護者らから、被害男子生徒との間で金品のやり取りがある

ようだと学校に連絡があったというのです。

これって、子供の変化にちゃんと気付いて、保護者として学校に連絡しているんですよね。

しかも、お金を出したのは小学5年の5月に10回ほどだったというのですから、加害児童の保

護者は早めの対応だったと考えてよいでしょう。

 

それなのに学校側の対応が、具体的になかったということですので、学校側に大きなミスがあっ

たと思いますね。

被害者側の保護者について

被害児童の保護者からは、5月末に「帽子がなくなった。隠されたのではないか」との問い合わ

せが学校にあったというのです。

これって???????。

相談する内容の優先順位が違うと思うんですけど。

まず、相談すべきことは5月の一ケ月間に小学5年生が友達との遊びで、150万円も使ったという

との方でしょう。

 

この記事には、男子生徒が親の現金を持ち出していたとありますが、この親は150万円もの大金

を子供に持ち出されてもなぜ、気付かなかったのでしょうか。

また、1回5万円から10万円を持ち出していたというのですが、子供が勝手に持ち出せるよ

うな場所に、そんな現金を無造作に置いていたのでしょうか。

疑問だらけの記事です。

 

ところが、このブログを執筆中にテレビニュースでこの事件が報じられ、一応納得できました。

驚くべきことに合計150万円もの大金を親が子供に渡していたというのです。

なんで、そんな大金をわずか一ケ月の間に子供に渡したのかというと、どうやら「お金を渡せ

ばいじめられない」と親が考えてしまっていたというのです。〈いじめ問題に詳しい教育評論

家・武田さち子さんの話(前出記事内)〉 

 

悪いのは100%、加害者です。しかし、被害者の親も学校もしっかりとした対応をすべきでした。

 

私は教師をしていたとき、長く人権問題や生徒指導に携わっていたので、被害者側の悲しくつら

い思いや親の願い、加害者側の考えや家庭環境等に多く接してきました。

悪いのは100%、加害者です。

でも悪いのはお前たちだと叫んでも、大切な我が子を救うことになりません。

教師が、いじめ解決のための情熱とみなぎるような正義感を持たないと解決に向かわないのと同

様に、被害者の親も正しい判断、正義を重んじる気持ち、我が子を信頼する勇気等が前面に表れ

ないと「いじめ」解決を遅らせることになります。

 

被害児童の親の最初の相談は「帽子が隠されたのではないか」ということでしたが、150万円も

の大金を小学5年生に渡している自分の異常さに気付いていないのです。

「お金を渡せばいじめられない」と親が考えてしまっていたと書いてありましたが、この考えが

そもそも大きな間違いです。

これでは、いじめ問題を解決できません。

 

1日でも早く、いじめをなくして我が子を幸せにしてやりたいという親の切実な気持ちは、痛い

ほどわかります。

しかし、子供の親として、どのようにいじめ問題に立ち向かうかはとても大事なことで、間違っ

た対応は解決を遅らせます。

お金を渡すという方法は、最悪の対応です。

 

「いじめ問題」解決には、教師、親、子どもが互いに信頼しあえるような人間関係を醸成してい

くことが大切だと思っています。

そういう関係を築いていく中で、学校全体にお互いを尊重しあい、信頼しあえるような雰囲気が

醸しだされ、いじめもなくなってくるのです。

もちろん、そのためには、学校・教師のリーダーシップが大きな要素を占めると考えています。

 

今回のケースでも、被害者側と加害者側そして学校とが、「いじめ問題を解決する」という強い

意志を持って、ちゃんとした話し合いを持てば、きっと、協力してくれる保護者も大勢出てきて

いたのではないでしょうか。

 

ところが、この小学校は、被害児童が150万円もの大金を加害児童に渡していたことについて、

「自主的に払ったので、問題なし」と判断したというのです。

「こらー、エエ加減にせーよ。そんなわけないだろう。」

どうなってるんだ。校長以下、この小学校の教師たちは!

これではリーダーシップは無理だ!

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