またしても、学校の授業中に教師の不注意による重大事故が発生しました。
学校という本来は安全であるはずの場所で、わが子が重篤な怪我を負ったり、死んだりすることは親にとっては耐えられないことです。

水泳授業中に教師の指示で飛び込み首骨折
日本テレビ系(NNN) 9月27日(火)14時36分配信東京・江東区の都立高校で水泳の授業中、教師の指示で飛び込みをした男子生徒がプールの底に頭を打ち首の骨を折る大ケガをしていたことがわかった。
東京都教育委員会によると、今年7月、都立墨田工業高校のプールで高校3年生の男子生徒が水泳の授業中、教師の指示で飛び込みをした際、誤ってプールの底に頭を打ち、首の骨を折る大ケガをしたという。男子生徒は現在も胸から下がまひして動かず、入院している。
当時、プールの深さは満水時より10センチ低い1.1メートルほどしかなかったという。男子生徒は今年初めて飛び込みを始めたということで、教育委員会は「安全性を確保できておらず、不適切な指導だった」としている。
・・・・・・・(以下略)

 

高校生は何とか命は取り留めましたが、もし、このまま麻痺が残り体が動かないとなると、大きなショックと苦しみを抱えることになります。

「飛び込み」と聞くと、私は高いところから垂直に飛び降りる「高飛び込み」や「飛板飛込み」をまず連想するのですが、今回の飛び込みはそうではなくて、スタートするときの普通の「飛び込み」です。いくら何でも水深1.1mのプールに「高飛び込み」させることはないでしょう。
ちなみに飛込競技のプールの水深は5mです。

 子供をスイミングスクールに通わせていた頃は、私も一緒に練習したものです。上手に飛び込むのはけっこう、難しいんです。それで水深はというと、大人の私が飛び込むところは胸のところまでありました。

今回の1.1mの水深は、見ただけでもプールの底が浅く見え、頭から突っ込むことには恐怖心があります。

では、一体、このとき体育教師は水泳の授業中にどんな指示をしていたのでしょうか。この記事ではよくわかりませんので、次の東京新聞の記事をみましょう。

 

墨田工業高の水泳授業で生徒が首骨折 教諭が飛び込み指示
2016年9月27日 東京新聞朝刊

写真

東京都立墨田工業高校(江東区)で七月、水泳の授業中に三年生の男子生徒(18)がプールに飛び込んだ際、底で頭を打って首の骨を折る大けがをしたことが東京都教育委員会への取材で分かった。生徒は現在も入院中で、胸から下がまひした状態という。
都教委によると、事故は七月十四日午前十時ごろに発生。保健体育の男性教諭(43)がスタート位置から一メートル離れたプールサイドで、足元から高さ約一メートルの水面上にデッキブラシの柄を横に掲げ、生徒に柄を越えて飛び込むよう指示。生徒は指示通り飛び込み、水深一・一メートルのプールの底に頭を打ち付け、救急搬送された。
生徒は一、二年時に授業で飛び込みを経験したことがなく、三年で飛び込みの練習を始め、この日が五回目の授業だった。
プールは満水時は約一・二メートルの深さになる構造だが、学校側は「注水に時間がかかる」との理由で、水を減らしていた。
教諭は都教委の事情聴取に「危険な行為をしてしまった」と話したという。都教委側は取材に「水深が浅いプールで指導をした上に、生徒の習熟度に応じた授業を行っていなかった。不適切だった」と認め、教諭の処分を検討している。

・・・・(以下略)

 

 この記事のイラストで状況が少しわかりました。

教師は、飛び込みのフォームを教えようと、掃除用のブラシの柄を使ってそれを飛び越えるように指示したんですね。

 しかし、初心者で「飛び込み」に慣れていない生徒にとっては、このブラシの柄を飛び越えるのが精一杯で、そのあとの体制まで整えるゆとりはなかったと考えられます。

こうした実技科目では、一人一人の生徒の技量をよく理解して、安全に留意した指導が必要ですね。
当該教師は、ぼんやりしていたわけではないでしょうが、事故を防ぐためには細心の注意と授業準備が必要ということです。

〈スポンサーリンク〉