子育てをする過程で、学校へお願いしたいことや、学校の教育活動・やり方に対して、「それはちょっと、まずいんじゃないですか」と言いたくなるようなことが、みなさんにもきっと一度くらいはあったと思います。

それは、保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校のどの段階でもあったはずです。

そこで、私は元教師でしたので、親の立場・学校の立場の両方を俯瞰して少し書いてみます。

1 学校へのクレームは、実際はあまりありません。

そういう中で、たまにあるクレームのほとんどは、理不尽な学校攻撃、教師攻撃なんです。「なるほど、それは学校の対応が悪かったな」というクレームはほとんどありません。

ですので、学校へのクレームの多くは、正当な理由のない「言いがかり」が多いことを知っておくべきです。

むちゃな言いがかりの例を挙げますと

➀非行(飲酒)をした生徒に「家庭謹慎」等の指導を行ったとき、親が「非行を行ったのは仲間であって、うちの子は飲酒していない」と言い張る。あとは、教育委員会に言いつけてやるとの、お定まりの捨て台詞。

➁生徒が大学の入学試験に落ちたのは、学校の進路指導がまずいからだと言い張る。

もちろん、保護者がカチンとくるような言い方を教師がしたということもありますが、怒鳴り込んでくるようなことではないケースがほとんどです。

2 したがって、学校にクレームがあると、教師はまず、今度はどんなやっかいな親が来るのかと身構える可能性があります。

こんな状況で、親がいきなり文句を語気荒く伝えると、問題の根本的解決になりません。

3 まず、学校との信頼関係を築いておくことも大切です。

これは学校と親との関係だけでなく、地域社会等、あらゆる人間関係で大切なことですね。

4 学校の窓口になるのは、まず、担任さんです。担任を信頼して、相談してください。

教師には資質の差・能力の差があります。しかし、普通、教師に悪人はいません。担任は子供たちのために一生懸命に頑張っています。

ですので、普段から、担任を信頼して良好な人間関係を築いておくことも大事なことです。

時々、ニュースをにぎわすような破廉恥教師はいますが、こんなのは特別な例です。破廉恥な人間は、警察官にも会社員にも弁護士にも医者にもいます。

教師にだけそういう悪人がいるのではありませんので、普通は教師を信頼して大丈夫だと思います。

ですので、学校の方針や自分の子供がいじめにあっているというようなときは、糾弾するというポジションではなく、相談するというスタンスで担任とまず話してください。

5 担任に問題があり、担任の指導に対して文句を言いたいとき。

こんな時は、最初に担任に相談するわけにはいきません。

この場合は、管理職(教頭)にまず連絡を取ってください。この場合も、糾弾するような口調ではなく、相談するというスタンスで話す方がベターです。

落ち着いて話せば、ちゃんと言い分を理解してもらえると思います。

実は、担任として親に不信感を与えるような教員は、教員組織の中でも、おおよそ問題教師(力不足等)だということが、わかっています。

したがって、管理職も当該教員の問題点についてはわかっていますので、相談に乗ってくれるはずです。

学校としても、そうした教員にはなるべく担任を持たさないようにしているのですが、教員数にゆとりがないので、力不足の教員を担任にせざるを得ない場合があるのです。(こうしたことは高校より教員定数の少ない小学校に多いと思います。)

ただ、心配なことは、教頭は管理職ですので、人によっては親の心配・相談に寄り添うより、組織的なことや学校の評判を優先するという可能性があるということです。

しかし、最初から門前払いということはありませんので、自分の主張を冷静に伝えていきましょう。

 

 

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