昨日来、都立高校の「地毛証明書」なるものが話題になっています。

「地毛証明書」、都立高の6割で 幼児期の写真を要求も 朝日新聞デジタル 4/30(日) 21:39配信】

今朝のワイド番組でも、司会や出演者の人たちが、大方は、馬鹿げたことをやっているなというような論調で語っていました。

確かに馬鹿げていると言えば馬鹿げた指導ですね。

以前、京都の公立高校でもこのような事例はありました。生徒の毛髪の色が茶色がかっていることについて、都立高校と同様、親からの申立書を取っていました。

問題は、毛髪の色というきわめて個人の特性に関わることで、なんで親が学校に「子供の毛髪は茶色ですので、許してください」みたいな書面を出さねばならないのかということです。

人権意識のしっかりした親なら、口頭の説明はしても、書面まで出すことには抵抗を感じるでしょう。

そういうこともあって、勤務校では「地毛証明書」なるものの提出は求めないことにした覚えがあります。

ただ、一概に愚かな生徒指導だとは言えない側面があるのも現実です。

ですので、今朝のテレビで、ゲストがあれこれ無責任に、学校・教師をバカにしているとも受け取れるような言い方をしていたのには少し腹が立ちました。

そういう無責任は連中に限って、やれ通学のマナーが悪いだの、コンビニの前にたむろしているので迷惑だの、女子高生のスカートが短いだのと、苦情電話を学校にしてきます。

「現場に居合わせた大人のアンタが注意しろ!」と言いたいです。

 

さて、頭髪指導を厳格にしなかった場合はどうなるか。

生徒指導で手を抜くと、生徒の頭髪は一般の大人が見たら一目で「不良生徒」という方に流れがちです。

しかもすべての高校はランク付けされていて、名門校から底辺校まであり、底辺校になればなるほど生徒は親や学校の言うことを聞かなくなります。

底辺校では、一般にしつけもされていない子が多く、生徒指導もしにくくなり、結果、頭髪も派手な生徒が増えます。

高校の評価が下がると、学力の高い生徒が逃げていき、その結果、負のスパイラルに陥ってどんどん生徒の質が悪くなります。

中堅どころの高校は、生徒指導が徹底できなくなると、生徒の外見にすぐ現れます。その外見が崩れたあとには、生徒の行動が悪くなっていきます。不良行為が増えてくるということです。

その結果、世間の評価が下がり、良質な生徒や家庭が敬遠して、高校のレベルがどんどん下がっていきます。

東京と同様に、大阪や京都など近畿の都市圏では私立高校が多く、公立高校の評判が落ちてくると、良い生徒は私立高校にどんどん流れていきます。

公立高校はこのような状況下にあるので、「地毛証明書」のような一見、馬鹿げた生徒指導になってしまうのです。

ただ、その方が結局は、保護者の望むちゃんとした学校に近づいていくことになるし、逆に生徒指導をほったらかしにすると学校は荒れてきます。

ただし、本当に優秀な生徒が集まる高校では、頭髪指導なんかしなくても、ちゃんと勉強しますし、頭髪が金色だろうとパーマ頭だろうと基本的には問題行動を起こさず、難関大学に合格していきます。

でもこんな高校は高校ランキングのトップにいるほんのわずかな高校です。

 

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