今日からできる我が子、小学生の成績を上げる方法

学習塾で小学生に勉強を教えているので、その経験・立場から小学生の成績を上げる方法を書いてみます。高校で長年、教えていましたが、高校生になってから、勉強の嫌いな子を好きにさせるのはとても難しいことです。

さて、塾にくる子供たちは、基本、喜んで来ています。通っている塾が嫌ならやめますので、通い続けているということは、何かしら来ることに前向きな気持ちを持っています。

この子供たちは、大きく二つのグループに分けることが出来ます。

勉強の好きなグループと勉強が嫌いなグループです。

もちろん、勉強の好きな子供が少数派で、勉強の嫌いな子供が多数派です。

勉強の好きな子は、知的興味が旺盛ですので、もともとの能力が高いということですね。このような子供たちは教える側も楽しく楽です。

さて、問題なのは大多数の勉強の嫌いな小学生の成績をいかに伸ばしていくかということで、本当の腕の見せ所はここにあります。勉強の好きな小学生相手なら誰でも教えることができますからね。

1 成績を上げるには、まず勉強を好きにさせることです。好きなことには大人でも子供でも自分から時間を割きますので、勉強が好きになれば、自然と勉強し成績も上がっていきます。

では、勉強を好きにさせるにはどうしたらいいのでしょうか。

一番だめな対応は、親が子供を見れば、「勉強しなさい」と口酸っぱく言うことです。

子供に勉強をさせようという気持ちばかりが先走って、逆に勉強嫌いな子供を作ってしまう保護者の方は多いです。

我が子の学力を伸ばしたいという親の切実な気持ちはわかりますが、頭ごなしに勉強をさせようとすることは逆効果しかありません。

そこで、勉強を好きにさせる方法は、上記の逆の接し方ということになります。

(1)子供と一緒に過ごす時間をできるだけ作りましょう。

口先だけで、子供に勉強することを命じてはいけません。

可能な限り、子供と共に過ごす時間を大切にしてください。お母さんが台所で夕食の準備をしているとき、子供は台所のテーブルやリビングで勉強するというのは理想的です。

子供が完全に自学自習ができる段階になれば、勉強部屋で勉強することも効果的でしょうが、それまでは親子でお互いの姿が見える所で過ごすことは大切なことです。

(2)子供の興味関心を折に触れて刺激しましょう。

例えば、子供が昆虫に興味があるなら、子供に昆虫についていろいろと尋ねてください。子供が勉強している最中でもいいです。会話が終われば、再び勉強モードにスイッチを入れたらよいのです。その切り替えた場面場面での集中力を鍛えることになります。

学力の低い小学生は、休み時間の余韻をいつまでも引きずります。勉強のできる子は、もう教科書を開き、鉛筆をもって計算しだしているのに、できない子はまだ、教科書さえ開いていません。このことは高校生でも言えます。集中力が違うのです。

もし、子供にまだ好きなことや趣味がないようでしたら、親が自分自身のことやら趣味について子供に話してあげてください。

2 子供に無理強いをせず、子供が楽しんで勉強できるように、親が努力してください。

親は自分自身の能力を棚に上げて子供だけに、成績アップを望むことがあります。親は小学生時代にオール3の平凡な成績だったのに、我が子にはオール5を期待するというようなパターンです。これは、子供に余計な負担や不満を抱え込ませることになります。

あくまで、子供が楽しみながら勉強できるようなアプローチをすることが大切です。最近はパソコンの学習アプリがたくさんあります。もし、子供が興味を示すようなアプリがあれば、ゲーム感覚で勉強させるのも一つの方法です。

3 勉強の習慣、もっと具体的にいうと机に向かう習慣を早い時期から身に付けさせてください。小学生であればできるだけ低学年から習慣づけることが大切です。

学校や塾の指導経験からも、勉強の習慣が身についていない子は、教えるのが大変です。この子供たちにとっては、机に向かうこと自体が高いハードルとなっているのです。

それでは具体的に習慣づけのために親ができることは何でしょうか。

(1)帰宅したら、まず机に向かわせてください。机は勉強机でも台所のテーブルでも良いです。

子供たちは、帰宅したら何とはなしに時間を過ごしている場合が多いです。おやつを食べたり、とりあえずゲームをしたりというような時間です。

この時間を有効利用しましょう。帰宅したらまず、宿題に取り掛かるように指導するのです。この生活を毎日、繰り返すのです。そうすれば、「帰宅したらまず、宿題から取り掛かる」というのが当たり前になります。すなわち、習慣となるのです。

最近は、共働き家庭が多いので、学習教室とか児童クラブなど(地域によっていろいろな呼び方があります)で、時間を過ごしてから帰宅する小学生も多いでしょう。この場合は学習教室で、学校の宿題を済ませている場合が多いので、塾の宿題とか教科の復習とか読書をさせてください。

 

勉強することが習慣になるということは、空気を吸うがごとくに勉強できるということです。空気を吸うときに、「さあ、呼吸をするぞ」と意識して呼吸する人はいません。

空気を無意識に呼吸しているように、自然と机に向かうことができる状態を作るのです。

いま塾で指導している小学生に、勉強することが嫌いな子供がいます。勉強することが習慣になっていないので、勉強する気にさせるまでが大変です。この子供にとって、勉強=嫌いとなっていることが、学力伸長の大きな妨げになっているのです。

勉強することが習慣化しておれば、こうした障壁も低くなります。

(2)習慣は、子供の学習習慣だけでなく、家庭全体の生活習慣を規則正しいものとしましょう。朝夕の食事は可能な限り、家族と一緒にとるようにしましょう。

学力が低かったり、問題行動を起こす子供の家庭の生活習慣は不規則で、朝ごはん等、家族で一緒に取っている子はまずありません。家族の生活リズムがバラバラなんです。こういう場合は、子供が自分勝手な行動をとることもあります。

家族みんなが、規則正しい生活リズムの中で生活しておれば、お互いの信頼感が醸成され、子どもの心の安定感にもつながります。そのことは、学習習慣を身に付けていくための大きな支えともなります。

4 子供と机に向かう時間を共有することが大切です。

子供が宿題したり読書しているときに、親もできる限り同じ場所(テーブル等)で、読書したり、趣味の手芸をしたりして時間を共に過ごすのです。子供にだけ、勉強しろというのではなく、机に向かう時間を共有することで、子供にやる気を醸成させることができます。

もちろん、共働き家庭では普段はそうはいきませんが、土日だけでも子供と一緒の時間を大切にしてください。親子相互の信頼感を強固にすることにもつながります。

5 前もって見返りをちらつかせて、勉強させようとすることは良くありません。

子供を見ていると、たまに親が子供を小遣いやおもちゃでつるような対応をしていることに気付くことがあります。「今度、成績が上がったらゲーム機を買ってやる」とか「成績を上げれば小遣いをあげる」というような対応です。

見返りをチラつかせて勉強させようとするような指導は、よくありません。

ただし、子供が自主的に一生懸命にやった場合は、成績結果に関わらず、親が子供を褒めることはとても大切で効果的なことです。親が自分の頑張りを認めてくれたということは小学生の大きな励みとなります。こんな時には、結果的にご褒美があってよいですが、前もって「品物でつる」というのはよくありません。

6 子供がたくさんの本を読むように工夫をしましょう。

リビングや台所に本や絵本をいつでも手に取れるように置いておきましょう。以前も書きましたが、勉強の基本は国語です。

何故ならどの教科も日本語で書いてありますから、国語力は不可欠です。そしてこの国語力をつけるためのベースとなるのが、読書です。

中学生に英語を教えていますが、国語力の低い子は英文法を理解することが苦手です。例えば、主語と動詞と聞いても、イメージがわかないのです。こうした国語力の低い子は日本語の作文を書かせても、主語と動詞のつながりがあいまいで、読み取るのが一苦労です。(いろんなブログをみると、たまに読みづらい文章がありますよね)

 

7 字をきれいに書くように、指導しましょう。勉強のできる子は、ほぼ、100%字がきれいで、読みやすいです。

上記とは逆のことが、具体的な科学者の名前を挙げて書いてあることがあります。天才級の人のノートは確かに一見乱雑なように見えますが、よく見ると論理の展開は明解です

「字が汚い人」ほど頭がいいってホント?~「間違いです」

天才の勉強方法は、この際横において普通の子が学力を伸ばすにはどうしたらよいかを考えましょう。

小学生が学校のテストをもって帰ってきたときは、字の丁寧さを褒めてあげましょう。上手な字でなくてもOKです。上手でなくても読みやすい丁寧な字を書くように指導しましょう。

字の美しさについては、家庭での教育の成果が大きく出るところです。学校では生徒の字の美しさまで、指導する時間がないのが実情です。もちろん、授業では再三、きれいな字を書くように言いますが、口で言っただけではなかなか効果がでません。

ここも習慣づけの話になりますが、日ごろから丁寧な字を書くような習慣を身に付けさせましょう。

数学の答案でも、おなじ正解を書いていても、学力の低い子の答案は何がどこに書いてあるか、非常に見ずらいです。構成力の問題でしょう。こういう子供が漢字を書くと字が升目から飛び出たり、極端に小さい字だったりします。

では、お子様の学力がさらに伸びるよう願いつつ、筆をおきます。

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