コンサート会場でのオタ芸が迷惑だと最高裁まで争った男性が、兵庫県尼崎市にいました。

この男性は、オタ芸がやかましくてコンサートが聞こえなかったことに腹を立て、「観客の

一部(約1割)の人たちが、集団で大きなかけ声(オタ芸)をかけていたのに、主催者側が

退場させるなどの適切な措置を怠り、歌詞が3割も聞こえない曲があった。なので、コンサ

ートのやり直しと約100万円の損害賠償を求める」という訴訟を起こしたのです。

 

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一審の神戸地裁はオタ芸について「悪意を持ってコンサートを妨害する行為とは違う」と請求

を棄却し、二審の大阪高裁も一審を支持しました。

そこでこの男性はなんと上告までして争ったのですが、10月18日、最高裁は上告を棄却し、

男性の敗訴が確定しました。

原告となった男性は40代で、被告はコンサートを主催したラジオ関西(神戸市)と

NPO、神戸市内を拠点に活動するご当地アイドル「コウベリーズ」のメンバー(当時)。

 

コウベリーズ出典:ヤフー画像
画像:コーベリーズ

 

 

 

 

 

 

でも、この男性はよくもまあ、こんなことで裁判まで起こしたなというのが、率直な感想。

この男性こそ「オタク」の典型じゃないかな。

だったら、裁判にエネルギーを使うより、オタ芸を習得してみんなと一緒に楽しんだ方が良

かったのかも。

そもそも、ご当地アイドルとか地下アイドルは、追っかけの人たちやそのオタ芸で成り立って

いるものでしょう。

クラシックのコンサートじゃあるまいし、音楽に聞き入って鑑賞するものではないはず。

 

控訴審では、「オタ芸によるコンサート鑑賞妨害は、憲法13条が保障する幸福追求権の侵

当たる」との主張も行ったようですが、とても「なるほど、ごもっとも」なんて思えない

です。

そもそも、チケット代金は2千円だったので、実際の損害はその2千円。

さらに付け加えるとしても、会場までの交通費とコンサート当日に仕事を休んだとして

その休業補償分くらいじゃないかな。

ですので、それを超える金額は慰謝料ということになるのでしょうけど、100万円の請求と

いうのはどうもねえ。

当然、1審神戸地裁で敗訴。2審の高裁でも敗訴。

そして、とうとう、最高裁まで争いましたが、上告棄却で彼の思いは粉砕されました。

 

結局、この原告男性は、熱狂的なオタ芸を繰り返すファンは全体のたった1割程度なのに、

観客席の前4列を独占し、我が物顔でオタ芸を繰り返していたことにキレたということ

しょう。

 

さて、この場合はキレた人が正当な手段で抗議したのでまだ良かったのですが、「ストーカ

ー」や「あおり運転のドライバー」なんかが自分だけの勝手な思いで、行きつくとこまで行

ってしまう者がいるということは本当に怖いことですし、そういうタイプの人間がいるとい

ことは頭の片隅に留めておく必要がありますね。

 

「オタ芸のせいで演奏楽しめず」提訴の男性、敗訴確定
10/20(金) 17:58配信 朝日新聞デジタル
アイドルのファンがライブ会場などで独特な動きやかけ声のパフォーマンスを行う「オタ芸」のせいで演奏を十分に楽しめなかったとして、兵庫県尼崎市の男性が、主催者側に損害賠償とライブのやり直しなどを求めた訴訟の上告審で、男性の敗訴が確定した。最高裁第二小法廷(小貫芳信裁判長)が18日付の決定で、男性の上告を退けた。

一、二審判決によると、男性は2014年1月、神戸市のホールで、ご当地アイドルユニット「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」が出演するコンサートを鑑賞した。だが、一部の観客が曲に合わせて「せーの、はーい、はーい、はい、はい、はい」「よっしゃー、いくぞ、サイバー、ダイバー、ジャージャー」などとかけ声をかけた。

男性は「集団で大きなかけ声をかけていたのに、退場させるなどの適切な措置を怠り、歌詞が3割も聞こえない曲があった」などと主張していた。

 

「ホーーーー、ホワホワ!」〝オタ芸〟のかけ声で曲が聞こえない…アイドルコンサートやり直し求め憤怒の法廷闘争
産経WEST2017.5.31 05:30

「雰囲気高揚させる」

果たして1審神戸地裁は岩田さんの訴えを全面的に退けた。

判決理由で「オタ芸と呼ばれる一部の観客の行動がほかの観客の迷惑となることがあり、主催者側の禁止・制限の動きがみられるところではある」としつつ、「コンサートの雰囲気を高揚させる側面もあるとみられ、悪意をもってコンサートを妨害する行為などとは性質が異なる」と判断。禁止事項については、主催者の裁量に委ねられているとし、債務不履行にはあたらないと結論づけた。・・・(略)

 

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