誘拐され安否がわからないままになっていた埼玉の女子中学生が、今年3月、東京・中野区内

で2年ぶりに保護された事件がありました。保護されたといっても警察が犯人の居所を見つけ

たのではなく、被害者の中学生が自らの勇気と決断力で脱出したのでした。

2年もたってから無事、保護されたことは奇跡に近いと安堵の胸をなでおろすと同時に、その

不可解な部分に何故?と思った人も多かったと思います。

 

その注目の事件の初公判が本日(27日)、さいたま地方裁判所で開かれました。

 

寺内被告、監禁一部否認=少女誘拐「監視してない」―さいたま地裁
時事通信 9月27日(火)11時1分配信未成年者誘拐や監禁致傷などの罪に問われた寺内樺風被告(写真)の初公判が27日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれた。罪状認否で寺内被告は誘拐と窃盗罪について認めたが、監禁致傷罪の一部を否認した。
埼玉県朝霞市で2014年に当時中学1年だった少女(15)が誘拐され、今年3月に2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐や監禁致傷などの罪に問われた寺内樺風被告(24)の初公判が27日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれた。罪状認否で寺内被告は誘拐と窃盗罪について認めたが、監禁致傷罪の一部を否認した。寺内被告は「被害者を数週間は監視したが、その後2年間は監視していない。家において(自分は)外出した」と主張。少女を閉じ込めたとされる鍵も「強度が弱く、取り外せる」と述べた。弁護側は事実関係を争わない姿勢を示した上で、被告は統合失調症の可能性が高いと主張。精神鑑定の実施を求め、裁判所に認められた。検察側の冒頭陳述によると、寺内被告は少女に対し「(少女の)家庭に借金があり、あなたの臓器を売ろうとしているから保護する」と説明した。少女は誘拐された翌月、被告が外出した隙に部屋を出て、公園にいた人に声を掛けたが話を聞いてもらえず、ショックで絶望したという。

 

寺内被告は、「その後2年間は監視していない。家において(自分は)外出した」と主張。

少女を閉じ込めたとされる鍵も「強度が弱く、取り外せる」述べたそうです。

これまでの報道内容と合わせて、その状況はほぼ間違いないと考えられますが、私がまず思っ

たのは、そういう状況であれば、なぜもっと早く脱出することができなかったのだろうかとい

うことです。

彼女が保護された当時、マインドコントロールされていた可能性が論じられていましたが、

今日の初公判からその辺りのもう少し詳しい内容が伝わってきました。

それは、寺内被告が実に巧妙にかつ効果的に少女をコントロールしていたということです。

裁判では、頭の回転の良さを感じさせる答弁をしていたとのことで、少女に対して

「(少女の)家庭に借金があり、あなたの臓器を売ろうとしているから保護する」という

説明をしていたそうです。

 

また、少女に自由にインターネットを使わせていましたが、少女に関する「誘拐事件」が

ヒットしないように、それらのキーワードにプロテクトをかけていたということです。

そんなことは知る由もない少女は自分に関する記事が一向にヒットしないので、

「見捨てられた」というような気持になったようです。

さらに驚いたのは誘拐された翌月、隙を見て部屋を脱出し公園に行って助けを求めたところ、

声をかけた人に話を聞いてもらえなかったといいます。

この事実もホント不可解です。

どういう状況で、そんな結果になったのでしょうか。

公園にいた大人の側について言えば、被害者のSOSをなぜ、キャッチできなかったので

しょうか。

また、少女について言うなら、公園で相手にしてもらえなかったとしても、なぜそのまま、

警察でも学校でも商店でもコンビニでもどこでもいいから「助けて」と飛び込めなかったの

でしょうか。

今日の初公判のニュースで、被害者を精神的に巧みにコントロールしていたことは、

これまで以上にわかりましたが、まだよくわからないことが多いという印象ですね。

ただ、この事件で一番大切にすべきは被害者のこれからの人生ですので、被害者のために

そっとしておくべきことはあるはずです。

 最後に加害者についていうと、少女を誘拐しておきながら日常生活を平然と送り、

大学まで卒業していたことには本当に驚きましたね。逮捕当時、「女性を社会から隔離して

監禁状態にしておくと、どうなるのか観察したかった」と供述していましたが、こんなことを

しでかしてしまう人間はどこかおかしいね。

精神鑑定の実施を裁判所に認められたそうですが、妥当な判断だと思います。

だからと言って、「責任能力なし」なんてのは許されないと思うよ。

 

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