また、凄惨な殺人事件が起こりました。

16日午前6時半ごろ、神戸市北区で、犯人、竹島叶実(かなみ)(26歳)が、

同居していた祖父母である南部さん夫妻と50mほど離れた家の辻やゑ子さん

(79歳)を殺したのです。

また、他2人の女性が重傷を負わされました。

 

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犯人の竹島叶実(かなみ)(26歳)を知る男性(56歳)は、

「勉強ができて、他のクラスでも一目置かれるような優等生。

問題行動やトラブルもなく、卒業後は理系の名門で知られる

県立高校に進学したと思う。あの子がまさか…」と語っていました。

 

容疑者同級生、絶句 神戸5人殺傷 「クラスで一目置かれる優等生。まさか…」
7/16(日) 22:23配信 産経新聞

 近隣住民によると、殺害された南部達夫さん(83)は長年消防署に勤務し、署長も務めた。平成7年に発生した阪神大震災では被災地で活躍したといい、退職後は畑仕事の傍ら、地域の防災活動に積極的に関わるなど、周囲から慕われていたという。

 現場近くで和菓子屋を営む男性(71)は、「数日前、(南部さんが)店に菓子を買いに訪れた際、キュウリやサヤエンドウなどの夏野菜を持ってきてくれた」と話した。男性によると、ともに犠牲になった妻の観雪(みゆき)さん(83)は足が不自由で外出することは少なかったが、南部さんが体調を気遣うなど、仲のいい夫婦だったという。

 別の女性も「生活に困った様子も、家族でトラブルになっている様子もなかった。なぜこんなことになったのか」と肩を落とした。

 一方、逮捕された竹島叶実(かなみ)容疑者(26)は、祖父母である南部さん夫妻と同居していた。

 息子が中学時代に同級生だったという男性会社員(56)は「勉強ができて、他のクラスでも一目置かれるような優等生。問題行動やトラブルもなく、卒業後は理系の名門で知られる県立高校に進学したと思う。あの子がまさか…」と絶句した。

 

しかし、「引きこもり」になった人間にとっては、『勉強ができて、

他のクラスでも一目置かれるような優等生。問題行動やトラブルも

なく、・・・』という過去の話は何の価値もないのです。

 

今回の神戸市の事件では、犯人について「引きこもり」との説明は、どの報道を聞いても

ありません。

しかし、十数年も祖父母宅に住んでいても、犯人である孫の存在に近所の人は気づいて

おらず、また、祖父母と近所の人たちとの関係は良好であったにも関わらず、祖父母が

孫の話をしたことは一切なかったのです。

こうした状況から考えると、犯人の孫は確実に引きこもり状態にあったと考えられ、

祖父母宅では、この孫の引きこもりが深刻な心配事であり、孫にとっても家族に

とっても大きなストレスになっていたはずです。

 

頑張っている子や孫の話は普通は、自慢したくなるものです。

子や孫が引きこもりだと、その将来に全く展望が持てません。展望が持てない子や

孫のことを家族は外に話すことができないのです。

 

なぜなら、どんな親しい人に話しても、引きこもりの解消には役立たないこと、

引きこもりの解消はそれほど難しいものだということが分かっているからです。

 

これまでも、「引きこもり」に関する投稿で言及していますが、「引きこもり」には、

法的支援がないのです。

「引きこもり7年以上が前回調査の2倍に」~解決するには、救出するには?

引きこもりの克服に向けて~うつ病、統合失調症の治癒に向けて

 

知的障害・身体障害の場合は、様々な社会福祉関連法の恩恵にあずかれますが、

五体満足の「引きこもり」の人を支援する医療的なアプローチや社会的支援制度は

本当に少ないのです。

 

 

いずれにせよ、引きこもりになっている人間は、強い閉塞感を持ているはずで、

それが時として爆発して、外罰的な行動に出てしまうのではないでしょうか。

犯人はまさに、「自宅にあった包丁で誰でもいいから攻撃しようと思った。

刺してやろうと思った」と語っているのです。

 

この祖父母の孫に、「引きこもり」解消のための支援が早くになされていれば、

こんな事件は起きなかったのではないでしょうか。

 

ただ、引きこもりの人間は犯罪を犯しやすいと考えるのは大きな間違いです。

健常者であろうとサラリーマンであろうと自営業者であろうと、公務員であろうと

悪いことをする人間はいるからです。

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