元名古屋大学1年女子学生(当時19歳)の殺人事件、無罪主張!』で、被告の元名古屋大学1年女子学生の弁護団が無罪を主張したことについて、「それはないだろうと」という思いを書きました。この時、その主張にもう一つ大きく引っ掛かるところがありましたので、少し書かせてもらいます。

 

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 それは「被告は発達障害だ。だから刑事責任無能力者だ。なので無罪にしろ」という件です。
これって、「発達障害」について大きな偏見を広めることになる、あるいは、発達障害者に対する差別発言に近いものではないでしょうか。私の感じ方は、論理的ではないかもしれませんが、正直なところ、そのように感じました。

 発達障害という診断は、最近の子供たちには身近でありふれた診断で、私が教えてきた子供たちにもいました。しかし、その実情はこのような猟奇的で凶悪な犯罪を犯す可能性がある障害者ではないし、私の理解では日常生活は他人のサポートなしに独力で行うことができる子供たちでした。共通した特徴は健常者に比べて、周囲とのコミュニケーションがスムーズにいかないという点でした。
 心理学の専門家ではないし、発達障害等の分類について深く勉強したことはないので、間違っているかもしれませんが、「発達障害だから無罪にしろ」という主張は、「発達障害」に対する偏見を助長させる主張のように感じました。

弁護団が、無罪獲得に向けた活動をすることは理解できます。例えば、電車内で起きた痴漢冤罪事件で無罪を証明するなど、真実追及に向けた弁護士の姿勢は尊敬に値します。 

 ところが、少年の凶悪事件等で、被害者を愚弄したり、国民の信頼を損ねるようなバカげた主張をすることがあります。
たとえば、その最たるものは、山口県光市で起こった母子殺害事件での弁護団の主張です。

『光市母子殺害事件とは』〈出典:Wikipedia〉
光市母子殺害事件とは、1999年(平成11年)4月14日に山口県光市で発生した少年犯罪事件。当時18歳1か月の少年により主婦(当時23歳)が殺害後屍姦され、その娘である乳児(生後11カ月)も殺害された上、財布が盗まれた。少年は強姦致死罪容疑・殺人罪容疑・窃盗罪容疑の罪状で裁判となり、死刑判決を言い渡されて、確定した。現在再審請求中である。
裁判中はその残虐な事件内容と、元少年を死刑にすべきでないと主張する弁護団の突飛とも言える弁護内容(後述)がマスコミで大きく取り上げられ、日本国内で論議を呼んだ。また被害者の夫が「犯罪被害者の権利確立」を訴えたことにより、この問題が大きく取りあげられるきっかけの一つとなった。

 

次は、第1審で無期懲役の判決が出た後、被告人が知人宛てに書いた手紙の内容です。

一審で無期懲役判決が出た後、被告人は知人に以下のような手紙を出している。検察はこれを被告人に反省が見られない証拠として裁判所に提出した。

「終始笑うは悪なのが今の世だ。ヤクザはツラで逃げ、馬鹿(ジャンキー)は精神病で逃げ、私は環境のせいにして逃げるのだよ、アケチ君
無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上に芽を出す
犬がある日かわいい犬と出会った。・・・そのまま「やっちゃった」・・・これは罪でしょうか
 2番目のぎせい者が出るかも。」

 

検察の提出したこんな手紙を読んでも、まだ、広島高裁は「更生の可能性が無いわけではない」と曖昧な判断をして、検察の控訴を棄却したのです。

・2000年(平成12年)3月22日 – 山口地裁は無期懲役の判決を下した。
・2002年(平成14年)3月14日 – 広島高裁は、検察の控訴を棄却した。 

市民感覚からすると、「裁判官や弁護人はどうなってるの?」ですよね。
裁判員制度を作る前に、もうちょっと自らが勉強しろと言いたいです。

さて、広島高裁の控訴棄却のあと、事件は上告審に移り、最高裁は2006年 (平成18年)6月20日、広島高裁の判決を破棄し、審理を広島高裁へ差し戻しました。

そして、ここから弁護団の暴走がさらに激しくなるのです。次は弁護団の主張です。

被害者そして遺族の権利や生活、そして正義をどのように考えているのでしょうか。

広島高等裁判所での差し戻し審では、
「母恋しさ、寂しさからくる抱き付き行為が発展した傷害致死事件。凶悪性は強くない」
として、死刑の回避を求める方針を明らかにしている。

 以下は、差し戻し審の弁護団によって引き出された被告人の主張の一部である。
「強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた」
「(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ」
「乳児を押し入れに入れたのは(漫画の登場人物である)ドラえもんに助けてもらおうと思ったから」
「死後に姦淫をしたのは小説『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから」

 被告人は第一審当初はこのような主張はしておらず、弁護人による被告人質問で主張が変わった理由を「生き返らせようとしたと話せば、馬鹿にされると思ったから」「ドラえもんの話は捜査段階でもしたのだが、馬鹿にされた。だから、(第一審の)裁判官の前では話をしかねた」と説明している。

 

ひどい話です。

税金で運営される裁判で、こんなバカげたことを主張した弁護団に、国民としてペナルティを科すことはできないのでしょうか。

次は、元名大女子学生の殺人事件のニュースです。

戻らぬ妻、探偵雇い…捜査動かした夫 元少女の初公判
朝日新聞デジタル 1/16(月) 12:28配信

 名古屋市で女性を殺害したほか、仙台市で同級生2人に劇物「硫酸タリウム」入りの飲料水を飲ませたなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女(21)の裁判員裁判の初公判が16日、名古屋地裁で始まった。

 事件から2年1カ月。森外茂子(ともこ)さんの夫(83)は初公判の16日午後から裁判を傍聴する予定だ。

 毎朝、小さな仏壇の遺影に向かって手を合わせる。ベッドの枕も衣類も処分していない。「当時のままだよ。妻がいなくなってから、何も触っていない」。妻が手入れしていた、玄関に置かれた造花のバラは薄くほこりをかぶっていた。

 2014年12月7日は日曜日だった。夕方、ゴルフから名古屋市内の自宅に帰ると妻はいなかった。「電話もなく家を出たことは一度もなかった」。夜になって警察に通報した。それから連日、警察署に足を運んだが、進展はなかった。「早く見つけてあげたい」と、100万円を出して探偵に調査を依頼した。

 あの日曜日。妻は知人だった元少女と会い、午後に2人の足どりが途絶えたことが分かった。探偵の調査報告書を県警に持参し、捜査は動いた。翌年1月27日、県警は元少女宅で森さんの遺体を発見し、元少女を殺人容疑で逮捕した。

 

被告人は、森さんを殺害後、死体と一緒に約50日ほど、暮らしていたことになります。冬場とはいえ、腐敗も進むでしょう。犯行前後の彼女の状況は異常だらけです。

これをもって、弁護団は「発達障害だから、無罪」と言い出しています。今後、どのような主張を展開していくのでしょうか。

「光市母子殺害事件」の弁護団は、死刑廃止論を唱える人たちだったとのこと。
自分の主張を持つことは結構なことですが、それを優先するあまり、全体として大きく正義・誠実・真実から外れるような主張は止める自制心を持ってほしいです。弁護士なんですから。

「強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた」
「(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ」
「乳児を押し入れに入れたのは(漫画の登場人物である)ドラえもんに助けてもらおうと思ったから」
「死後に姦淫をしたのは小説『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから」

こんなことを主張した弁護士には一言、「恥を知れ」です。

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