安倍総理大臣は、「北朝鮮がサリンをミサイルに搭載し、目標に着弾させる能力を既に保有している可能性がある」との発言をしました。

これはいかなることを国民に伝えようとしたのでしょうか。北朝鮮に攻撃される可能性を頭に入れておけということでしょうか。

いずれにせよ、京都北部の日本海側には、米軍のXバンドレーダー基地があるので、米軍が北朝鮮を攻撃した場合、報復攻撃を考えると、シリア攻撃のような立ち位置で暢気に構えていることはできません。
北朝鮮攻撃!日本への事前通知は当然だ。米軍のXバンドレーダーは京都府にある!

 

サリン攻撃をされた場合、どのような被害が出るのでしょうか

サリン(sarin)とはどのような物質でしょうか。

次はサリンの分子模型です。

サリンの分子模型(出典:Wikipedia)

サリンは、分子内にリン(P)原子を1個含んでいるのが特徴です。
上図のオレンジ色の原子=リン原子

この分子模型を構造式で書けば以下のようになります。(手書きですみません)

また、分子式は、C4H10FO2Pですので、分子量は140です。

 

 

 

 

サリンは、ミサイル弾頭にどのように装填されているのでしょうか。

以下の画像は、かつてアメリカ軍が所有していたミサイル弾頭のサリン弾の写真です。

〈オネスト・ジョンの弾頭の内部を見えるようにしたもの。サリンを詰める多数のM139小型化学弾が見える。なお、この写真はデモ用の弾頭で実弾ではない。(1960年頃) 出典:Wikipedia〉

※オネスト・ジョンというのは、アメリカ軍ミサイルのニックネームである。1960年代頃までは、アメリカ軍もサリン弾を製造していた。

球状の物体にサリンを詰めるようですが、一体何個の玉があるのでしょうか。そして、1個の玉当たり、何gのサリンを充填することができるのでしょうか。

写真で見る限り、少なくとも200個は装填されているでしょう。

もし1個あたり、200gのサリンが入っていたとしたら、全部で40000g(40kg)のサリンとなります。

サリンの沸点は、158℃、融点はー56℃ですので、常温なら液体状です。(オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こしたとき、液体状のサリンの入ったビニール袋を傘の先で突いて破ったという話を記憶しています)

しかし、液体が空気中にこぼれだしたら、蒸発していきますので、気体になります。

沸点が、158℃ですから、比較的、蒸発しやすいと考えます。(水の沸点は100℃)

さらに、弾頭がさく裂すると、M139小型化学弾が高速で飛び散るでしょうから、サリンの温度も室温よりは高くなり、サリンが蒸発しやすくなるのではないでしょうか。

 

サリンの分子量は140ですので、140g=1molとなり、140gすべてが蒸発すれば、0℃、1気圧のもとで、22.4Lとなります。京都府の大気はこの季節は0℃よりは高いので、気体の体積はもっと膨張しているはずです。

したがって、40kgすべてが蒸発したとすると、6400Lの気体になります。

北朝鮮が京都北部の米軍基地をサリン弾頭ミサイルで攻撃した場合の人的被害の予想

サリンの殺傷能力は非常に強く、吸収した量によっては数分で症状が現れるようです。(Wikipedia)

また、呼吸器系からだけでなく皮膚からも吸収されるため、飛散したサリンが皮膚に付着すれば、致死量になるはずです。

『経皮毒性の一例を示すと、経皮投与におけるヒトの半数致死量は28 mg/kgである。これは、体重60 kgのヒトが1680 mg(約1.5 mL)のサリンを経皮吸収すると、その半数が死亡するということである。また、皮膚に一滴垂らすだけで確実に死に至るとの記述も存在する。〈出典:Wikipedia〉』

だとすると、40000g÷1.68g=23810となり、ミサイル1発当たり、約2万4千人分の致死量ということになります。

M139小型化学弾の数やその中のサリンの質量を写真から適当に見積もったので、確かな数字にはなりませんが、京都府に北朝鮮が攻撃対象とする米軍のXバンドレーダーが現実に存在するので数字を出してみました。

大変大きなリスクです。

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