みなさんは、妊婦がインフルエンザに感染すると、自閉症の子供が産まれる可能性があるという話をご存知でしたか。

私は知りませんでした。本当なんでしょうか。

それに対して「風疹」の場合は、妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると、とてもリスクが大き

く、死産や流産、先天性風疹症候群の可能性があることはよく知られています。

そのため、風疹の予防接種が奨励されています。

 

 さて、この「インフルエンザと自閉症」の話がどこまで本当かわかりませんが、下のニュース

それに対して、「妊婦のインフルエンザ感染と、子どもの自閉症との間には、何ら関連性はな

い」という研究レポートでした。

どっちが本当なんでしょうか。

 

妊婦のインフルエンザ感染と子どもの自閉症に関連性なし 研究
AFP=時事 11/29(火) 12:34配信

妊婦のインフルエンザへの感染と、子どもの自閉症との間には、何ら関連性はないとする研究結果が28日、発表された。

子どもの自閉症をめぐっては、母体感染が関連していると指摘する研究者がいる一方で、そうした関連性を真っ向から否定する意見もあり、その見方は割れていた。

米国医師会(AMA)が発行する医学誌「JAMA小児科学(JAMA Pediatrics)」に掲載の研究論文は、米カリフォルニア(California)州で2000~2010年に生まれた子ども19万6000人以上を対象にデータを収集し、調査を行った。

このうち、自閉症と診断されたのは3100人だった。自閉症は、遺伝的あるいは環境的な要因で発症すると考えられているが、その原因についてはほとんど解明されていない。

米医療団体カイザー・パーマネンテ(Kaiser Permanente)のアウセニー・ゼルボ(Ousseny Zerbo)氏が率いた今回の研究では、母親が妊娠中にインフルエンザにかかったことと、子どもの自閉症発症リスクには何ら関連性も見られなかった。

また、妊娠第2期(13~28週)と第3期(29週以降)に母親がインフルエンザの予防接種を受けたことも、子どもの自閉症との間に関連性は見つからなかった。

・・・・(略)

 

では、そもそも、「妊婦がインフルエンザに感染すると、自閉症の子供が産まれる可能性がある(高い)。」という話はどこまで、科学的に証明されている話なんでしょうか。

風疹ウイルス感染と先天性風疹症候群の関係のように、医学的に証明されていることなんでしょ

うか。それで、ネットで検索してみました。

まず、目に触れた情報は【場末P科病院の精神科医のblog】の記事でした。

このブログはプロフィールを見ると、医学博士の精神科医さんが書いておられるブログですの

で、情報としては確かであろうということで参考にさせていただきます。

まず、「幼児への予防接種が自閉症を招くという論文」が10年前に出て、それ以来子供への予防接種を拒否したり懸念を示す親が世界中に増えたということです。

ただし、この論文は「でたらめ論文」だったとのこと。

予防接種に係る医療事故は、よく話題になるので僕も知っていますが、自閉症になるというのは聞いたことがないですね。

10年ほど前に、幼児への予防接種が自閉症を招くという論文が出て、それ以来子供への予防接種を拒否したり懸念を示す親が世界中に増えた。しかし、その後、Lancetに掲載されたその論文はデータが捏造されていたことが分かり、予防接種と自閉症との因果関係は否定された(その論文を書いた医師は医師免許を剥奪された)。しかし、論文データーは捏造だったということが未だに伝わらずに、捏造だった論文だけが独り歩きし続け、今でも乳幼児への予防接種が自閉症の原因になると信じている人が多いらしい。

このブログによると「妊娠中のインフルエンザ感染が生まれてきた子への自閉症と関連している

という論文が増えている。」ということです。

しかし、私たち一般市民が、風疹感染について知っている医学的事実ほど、確かな話ではないよ

うです。

 

場末P科病院の精神科医のblog

自閉症との関連では、

妊娠中のインフルエンザ感染が生まれてきた子への自閉症と関連しているという論文が増えている。
http://www.nbcnews.com/health/flu-fever-linked-autism-pregnancy-study-1C7002572

自閉症や発達障害は妊娠中のインフルエンザ感染よりも発熱の方に関連しているようであり、下熱剤を内服した妊婦の方が子の自閉症や発達障害が軽減する傾向を認めたとも報告されている。
http://link.springer.com/article/10.1007/s10803-012-1540-x

他にも、自閉症は妊娠第2期当初の感染症(インフルエンザも含めて)に関連していたという報告や、
http://link.springer.com/article/10.1007/s10803-010-1006-y

妊娠中の母体の発熱が長期間になると自閉症のリスクは3倍に増加したという報告がある。
http://pediatrics.aappublications.org/content/130/6/e1447.short

 

さて、このブログの記述には、「インフルエンザと自閉症」の関係だけでなく、ほかの症状との

関係が記載されています。

僕はインフルエンザは、基本的にはただの風邪で、症状がちょっときつくなるだけという認識だったのですが、ちょっとなめ過ぎていたのかもしれません。

インフルエンザは高熱も出て、確かに普通の風邪より苦しいですよね。

今回はインフルエンザ感染と精神疾患との関連性をテーマにした論文のいくつかを紹介したい。
 
 インフルエンザは感染時には脳症という問題を引き起こすが、感染が消失した後に、10年後、20年後にどのような影響を及ぼすかは誰にも分からない。
不幸にも、その感染が認知症も含めた将来の精神疾患を決定づけることもあり得るのである。今回メインとして紹介する論文は、妊娠中のインフルエンザ感染とその子供の統合失調症との関係について述べた論文であるが、他にもインフルエンザ感染と認知症との関連を示唆する論文もあり、認知症になりたくない人はインフルエンザの予防接種は必ず受けておくべきものかと思われる。

 

うーん、インフルエンザと統合失調症の関係に言及する論文もあるんですね。

 

結局、インフルエンザに感染すると精神病を患うという研究レポートが、多く存在することがわ

かりましたが、ちょっと大きなテーマですので今日はこのあたりで、置いときます。

 

最後に、ここ数日、鳥インフルエンザが流行りだして、養鶏業の方々はその対応に追われています。

 

そこで気になるのは、鳥インフルエンザは人間に感染するのでしょうか。

安心してください。

普通の生活環境では、感染することはないようです。

「高病原性鳥インフルエンザが発生した農場の近くに住んでいたり、近くを通ったりすることで

感染することはありません。」ということですので大丈夫!

(愛知県HP)

3.鳥インフルエンザウイルスは人へ感染するのか?

一般的に鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは極めてまれです。ウイルスは感染した鳥の体液や排泄物に大量に含まれているため、病気や死亡した鳥に直接触れたり、解体や調理、羽をむしるなど濃厚に接触(ウイルスへの大量暴露)した場合には、まれに感染することがあります。

したがって、そのような接触をしない限り、鳥インフルエンザに感染する心配はありません。

また、高病原性鳥インフルエンザが発生した農場の近くに住んでいたり、近くを通ったりすることで感染することはありません。

これまでの報告によれば、仮に感染した場合には、突然の発熱や呼吸器症状、結膜炎などの症状が見られることがありますが、現在東南アジアを中心に死亡者が報告されているH5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスを除き、重症化することはほとんどないと考えられます。

なお、濃厚な接触のあった農場の従業員の方などについては、保健所による健康調査が行われます。

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