24日、京都の四条大橋東側の交差点で、横断歩道を渡っていた人たちが、信号待ちで停止していたタクシーが急に動き出したため、はねられてしまいました。
この事故のテレビニュースを見たときは、4年前の大事故を思い出したのですが、幸い、タクシーが徐々に動き出したため、死亡事故にはなりませんでした。

4年前の事故というのは、近くの大和大路通りで、軽ワゴン車が猛スピードで暴走し7人もの人が轢き殺され、運転していた青年も電柱に衝突して亡くなったという事故です。
事故の原因は、運転手の青年が運転中に「てんかん」発作を起こしたためでした。

それで、この事故も運転手の発作のせいかなと思ったんですが、そうではなかったようです。取材を受けた会社の人が言うには、「ベテランの運転手で、普段から車両点検や安全確認をちゃんとする運転手でまじめな人」、「これまで事故を起こしたことがない人」ということでした。

「アクセルとブレーキ踏み間違えた」逮捕の運転手供述 京都・祇園タクシー暴走
産経新聞 9月24日(土)19時29分配信

京都・祇園近くの交差点で24日午後、歩行者5人がタクシーにはねられた事故で、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで現行犯逮捕されたタクシー運転手、竿田太容疑者(54)は、京都府警東山署の調べに対し「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述しているという。

逮捕容疑は同日午後1時50分ごろ、京都市東山区の交差点で、横断歩道を歩いていた歩行者をはね、けがをさせたとしている。

 

職業運転手の事故の場合、よく聞くのが過重労働の結果の居眠りとか、持病に起因する発作とか、高齢による不注意というのが印象的でしたので、今回のように、「まじめな勤務ぶり」で、「比較的若い(54)人」でも、「アクセルとブレーキを踏み間違える」んだなと少し驚きました。

ということは、「自分は絶対にアクセルとブレーキを踏み間違えたりしないよ」と思っている私たちも、踏み間違える可能性はかなり高いのかもしれません。

【では、人はなぜブレーキとアクセルを踏み間違えるのでしょうか】

下の記事を読んでも、あまり「なぜ」の答えになっていませんが、まとめると次のようになると思います。

〇 発進時においても、後進時においても、何かに気を取られるとミスにつながる。

〇 踏み間違えたときは、本人はブレーキと思ってアクセルを踏むので、車が動き出す。止まるはずの車が動き出すのでパニックになり、さらに踏み込んで車が暴走する。

 

アクセル・ブレーキ踏み間違い事故は何故起こるのか?原因と対策』 DriverZ info. より

・・・(前略)

ではどうして、停まろうとしていたのに、コンビニに突っ込むのでしょうか? まずはコンビニの駐車場に駐車する場合を例に、状況を見ていきましょう。

駐車時(前進駐車)

駐車場に入り、空いているスペースに前進のまま駐車します。停まろうとしているわけですから、当然、右足はアクセルから離してクリープで進んでいる、或いはブレーキに足を乗せていると考えられます。

ブレーキに足を乗せている場合は、踏み間違えることはまずないでしょう。クリープで進んでいる場合も、ブレーキをかける準備に移るので、基本的に踏み間違えることは少ないと考えられますが、右足の位置が定かではないので、間違える可能性はないとは言い切れません。

このとき、後部座席や助手席にある財布などを取ろうとしたり、同乗者と何らかの会話をするために身体を捻ったりしたとき、右足の位置が定まらず、且つ、運転者の意識が「車を停めること」から他のことに移ると、踏み間違いを起こしてしまう可能性があります。

ブレーキだと思っていたペダルを踏んだとき、意図しない動き(ここでは止まらずに動き出す)をすると、一瞬パニックに陥り、更にペダルを踏み込むことになります。

結果として、アクセル全開のまま、店舗に突っ込むという、一見あり得ない事故を引き起こしてしまうのです。

駐車時(後退駐車)

バックで駐車する場合はどうでしょうか? 人それぞれ、バック駐車の仕方は異なると思いますが、身体を捻って後方を目視する方の場合、右足の位置が定まりません。基本的には、バックでもクリープを利用しつつ、常にブレーキに足を乗せたまま、ゆっくりとバックしますので、踏み間違えることはそうそうありません。

しかし、アクセルを踏み足したり、ブレーキをかけたり、といった、いわゆる「オンオフ運転」の場合、右足は全く定まらず、後方に注意が向いていますので、間違える可能性は高まります。

発進時(バックで発進)

・・・・・(以下略)

 

結局、一言で言えば、運転手の「不注意」ということですよね。

で、この不注意は、高齢者に多いと思っていたのですが、意外や意外、次のデータを見てください。

 

平成20年男女別・年齢別 ペダル踏み間違え事故件数(資料:交通事故総合分析センター)

平成20年男女別・年齢別
ペダル踏み間違え事故件数(資料:交通事故総合分析センター)

 

確かに、70歳以上の高齢者になると運動神経や視力が落ちているので、
踏み間違いは多いですが、18歳~29歳にもピークがあります。
青年期も高齢者に並ぶほど、踏み間違いをしているのですね。

運転だけは注意しすぎるということはありません。気を付けたいです。

 

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