もうすぐ、端午の節句(五月の節句)です。

我が家も子供が小さいころには、庭先に「鯉幟(こいのぼり)」をたてたり、武者飾りを飾りました。

さて、この五月の節句になくてはならないシンボル・「鯉」の話です。

昔から、画題として「鯉の滝登り」がありますが、端午の節句には、この「鯉の滝登り」の掛け軸を飾ります。

ところで、鯉は本当に滝を登るのでしょうか。

 

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〈出典:YouTube〉

 

掛け軸等では、「鯉の滝登り」の図はよく見ますが、YouTubeに実際に鯉が流れに逆らって、上流に向かっている動画がありました。

鯉は流れに逆らって、なぜ上流を目指すのでしょうか。

動物は基本的に「走性」という本能を持っています。

夏の夜、蛾がコンビニの照明に群がっているのは、光に引き寄せられるという蛾の走性です。
また、田んぼ等の身近なところに住んでいる単細胞生物のミドリムシ(原生動物)も光を当てると光源に向かって鞭毛で泳いでいきます。

また、たらいに金魚やメダカを入れてから水を一定方向に混ぜて流れを作ります。すると全ての金魚やメダカは、流れに逆らって泳ぎます。これは魚の流水に対する走性で本能の1種です。

このように動物が走性を示す刺激にはいろいろあり、光や流水、熱などがあり、走光性、走流性などと呼びます。

したがって、鯉は本能の走性のまま、流れ(滝の流れ落ちる水)に逆らって泳いでいるということになります。

「鯉の滝登り」に関する故事

中国の後漢書に「鯉が黄河の激流をさか昇り、上流にある滝(竜門)を登りきることができたら竜になる」という故事が記されています。この故事から、鯉は古来、立身出世の象徴として珍重されているのです。

鯉は本当に滝を昇るのか

さて、鯉はYouTubeの動画にあるように、ある程度の傾斜なら走性によって遡っていくことができます。もちろん、産卵場所を探したり、別の生育エリアをめざしているということもあるでしょう。

しかし、5月の節句の掛け軸にあるように、本物の滝を垂直に遡るようなことはできません。

以上、『なるほどブログ』でした。

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