PTAの役員選出の問題は、ちょうど地域の自治会の役員を選出する場合に似ていると思います。

両方とも、普通は、立候補してなろうとする人がいないということです。
ただ、内容的にはPTAの役員選出の方が、押し付け合いがひどいようです。

自治会の方は住民のそれぞれが、まだ自分の生活に関係が深いと感じているからかもしれません。

 

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#PTAやめたの私だ ひとりの主婦の静かなる抵抗
BuzzFeed Japan 1/29(日) 6:10配信

じゃんけんやくじ引きによって、半ば強制的に役職を決めるPTAが少なくない。任意加入のはずだが、やめるにも勇気が必要だ。ひとりの主婦が「PTAに入らない」という選択をした。その理由はーー。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

来年度のPTA役員や委員を選ぶ季節がやってきた。「じゃんけん」「くじ引き」「ポイント制」「全員参加」「推薦」など、各学校ごとに独自の選出ルールがある。

役職決めの保護者会に参加しなければ「欠席裁判」になることも。子どものためのボランティア組織であるはずのPTAで、大人たちが役職を押し付け合ったり、黙りこんだりという光景は、学級会よりひどい。

改革する余裕などない
東京都内の会社員女性(40代)は、子どもの小学校のPTAを改革したくて、フルタイムで働きながらも役員になった。しかし実態は、役員に課されたタスクをこなすのに精いっぱいで、他の役員との人間関係にも悩まされた。新しいことを提案する余裕はなく、精神的に追い詰められた。

役員の任期を終えたいまは、PTAの代わりに、保護者有志による団体をつくろうと模索している。PTAに不満をもつ保護者を仲間に加えることが狙いだ。

PTAを敬遠し、抵抗をはじめる人たちがいる。

東京都内の主婦(42)は長女が中学に入学する前に「PTAには入りません」と非加入を表明した。理由はこうだ。

「面倒くさい」「やりたくない」と親がブツブツ言いながら学校に出かけていく。「どうして?」と子どもに聞かれたら「そういうことになってるの!」と答える。そんな親の背中を、子どもに見せたいだろうかーー。

 

PTA役員や委員の選出は学校側のPTA担当にとっても悩ましい問題です。
基本的になり手がないので、役員をお願いできる人がなかなか見つからないのです。

その結果、「じゃんけん」「くじ引き」などの選出方法が、現実に出てくることがあります。(それほど、役員になるのがいやなPTAという組織をなぜ、存続させているのでしょうか)

また、ひどいPTAでは、役職決めの保護者会に参加しなければ「欠席裁判」にすることもあるようです。

私は学校側の責任者として、「欠席裁判」になるような会議にはならないようにしました。
「欠席裁判」で、役員を決めても当該の人がOKするとは限らないので、「ノー」と言われたときは、振り出しに戻ってしまうのです。

子どものためのボランティア組織PTAの役職が押し付け合いになっているのです。

 

ここで、まず、PTAの存在意義について考えてみましょう。

 

何のためにやるのか
女性は長女が小学生の頃、PTA副会長を務めた経験がある。子どものために役に立ちたい、と思っていた。

毎年の恒例行事として、新旧PTA役員の「歓送迎会」が年度はじめにある。500円の参加費を払ってまで土曜午後に学校に来たいとは誰も思わないのか、参加者が集まらない。前委員らに「ねぎらうので出てきてください」と声をかけるのが、最初の仕事だった。

「この歓送迎会、何のためにやるんだろう?」

まず役割が決まっていて、必要な人数を割り当てるという方法にも納得がいかなかった。例えば、祭りをやることはすでに決まっていて、決められた人数の「まつり委員」を各クラスから選出する。祭りがやりたくて委員になった人は、まずいない。消極的な人の寄せ集めで何とか開かれた祭りが前例となり、毎年繰り返される。
黙ったほうがラク
「やりたい人がいる活動だけをやろう。それがボランティアでは」。任期1年目の終わりに女性は訴えたが、役員会の中だけで封じられた。これ以上、自分にできることはない。2年目は黙って任期をやり過ごした。

そして、子どもは中学校に入学。

中学はたった3年間。ラクそうな委員を1年だけつとめてやり過ごすことだってできる。だが、女性が選んだのは、PTAに入会しないことだった。
「PTA組織の中に入って変革しようとする人もいますが、私はリーダーシップをとれるタイプではない。できるのは、PTAに入らないという選択で意思表示することでした」

PTAが入退会自由な組織であることは、あまり知られていない。任意加入であると周知しているPTAが少ないからだ。2016年3月にタレントの菊池桃子さんが「PTAは任意参加なのに、全員参加することが暗黙の了解となっているケースが多い」という趣旨の発言をしたことが話題になった。

女性の長女が入学する中学校でも、給食費や教材費と合わせてPTA会費が口座から引き落とされることになっていた。入学式に続いてPTAの委員決めの会が開かれることにもなっていた。入るか入らないかは一度も聞かれなかった。

 

☆1 PTAが存在している一番の理由

それは、学校規模によって多少、状況は違いますが、PTA会費として集めるお金が魅力なのです。

学校教育活動には様々なお金が必要ですが、そうしたお金をすべて、都道府県や市町村から出してもらうことは無理です。
ですので、PTA会費は学校独自で使える便利な財源ということになります。(もちろん、監査を都道府県から受けたりして、PTA会計はちゃんとやっています)

集めたPTA会費の支出は大きく2つに分けることができます。

(1)PTA自身の組織運営に必要な経費

・各種PTA上部組織への年会費
・各種PTA研修会への参加費とその出張費用
・PTA会報の印刷費
・PTA使用の各種文房具
・PTA役員会やPTA会報編集会議等の際の飲み物代(お茶・缶コーヒーや茶菓子代程度)
ただ、真夏の「アイス缶コーヒー」など常識的な範囲だと思うのですが、こうした飲食に使うことは、避ける方向にあります。
私の感覚ですと、PTA会員の代表としてそれぞれの仕事が終わったあと、疲れた体で役員会に出席してくれているのですから、せめて缶コーヒーくらいは提供してよいと思うのですが、厳しい見方をする人もいるのです。

(2)学校の児童・生徒たちのために使うお金
こちらの方が金額的に大きいです。

具体的にいうと、高校では、進路指導室の生徒向け書籍代に使ったり、小中高の学習発表会や学校祭の備品購入に充てたりしているはずです。

いずれにせよ、PTAの理念・目標にかなう範囲で、小中高の各学校が独自の判断で支出しています。(もちろん、会計報告等はちゃんとやっています)

 

入らないとどうなるの?
女性は、こんな手紙をPTAに書いた。

<多くの会員が積極的に賛同しなくても入会しているのですから、私も黙って入会して、必要最低限の活動をこなすことのほうが楽なのですが、自分がよいと思っていない団体の一員になることが、自分にも子どもにも恥ずかしいのです>

委員決めの会をやり過ごし、その後にPTA会長、副会長、副校長と話し合った。非加入の希望は突っぱねられるだろうと予想していたが、すんなりと認められた。

女性は、花壇整備や学習ボランティアなど、PTAに限定されない子どものための活動には参加するつもりだ。保護者の懇親会でPTA会費で買ったお茶菓子が配られると知ったときは、事情を説明して受け取らないことにしてもらった。自己紹介などでは、非加入であることを積極的に打ち明けるようにしている。

「私はPTAには入っていませんが、皆さんと仲良くできたらうれしいです」

「え?どういうこと?」「PTAに入らないなんてできるの?」「入らないとどうなるの?」と質問されると、こう答える。

「PTA会費を払わなくていいし、委員もやらなくていいんですよ」

アンチPTAの姿勢は警戒を生むので、淡々と説明する。やらない選択があると知ってもらうことで、「私も苦労したんだからあなたもやるべき」「全員が平等に負担すべき」という”呪いの連鎖”を断ち切ることができるはず、と信じている。

☆2 では、実態としては、誰も役員になりたがらないPTAを今後、どうしていったらいいのでしょうか。

(1)PTAは解体して、無くしましょう。

私が一番、お勧めなのはこの方法です。実際、PTAをなくした学校もあります。

今、PTA活動をしているのは、PTAという組織があるから活動しているだけで、PTAがなくても学校教育活動には全く支障がありません。

先にみた存在意義としてのPTA財源ですが、財源があるから重宝しているだけで、なくても困るものではありません。

もし、保護者全員に聞いていただきたいことができれば、保護者会として学校から各家庭に案内状を送ればいいのです。
郵便で送ると学校予算を消費しますが、各生徒に案内状を持って帰らせたら済むことです。

PTAは理念としては、誰も反対できないところが、解体する際に大きなハードルになっているのですが、誰も役員になり手がない組織は無くすべきなのです。

そうすれば、保護者の皆さんは、厄介なPTA役員をする必要もないし、各種PTA活動への動員を頼んだり、頼まれたりすることもありません。PTAを仕切るボスが出てきて、不愉快な思いをすることもありません。

また、学校サイドからみれば、PTAがなくなれば、PTA業務がなくなり、とても助かります。
いま、学校は長時間残業サービスが各業界トップクラスにあって、そのブラック企業ぶりがよく話題になります。

PTAがなくなれば、学校教職員の負担軽減の一助になるのです。

☆ 実はPTAの事務的業務は全部、学校側がやっているといっても過言ではありません。

これは、PTA役員さんに「もっと仕事をしてください」と言っているのではありません。
学校がやるしかないのです。

例えば、思いつくものを書くと

・PTA会費の徴収業務
・PTAの会計業務
・PTA会報の編集・作成作業
・役員会の案内やその準備

など、全部、学校側がやっています。

なぜなら、PTA会費の徴収業務を保護者さんがすることは、無理ですよね。

また、PTA会報の作成・編集作業を保護者さんが夜、学校に来てからやり始めることなど、無理です。教職員に執筆をお願いしたり、クラブ活動の写真を集めたりは、教職員の勤務時間内に学校のPTA担当者が依頼して回るしかありません。

無理なくやっていただけることとしたら、出来上がったPTA会報に誤植や漢字間違いがないか、写真の位置がイイか、悪いかなど、簡単な編集作業をしていただくことです。

PTA 会報を役員さんに、「最初から全部作ってください」などと言ったら役員さんが困ってしまいます。

例外的にそうした新聞つくりみたいなことが好きな役員さんもおられるようですが、あくまで例外的な存在です。

このように、PTA業務は基本的には、学校側がするしかないのです。

したがって、PTA役員さんの具体的な仕事は、

・役員会に出席すること
・各種PTA出張に参加していただくこと
・卒業式等の学校行事に参加していただくこと
・運動会などで、PTA種目に出ていただいたり、出る人を探してもらうこと
・PTA参加行事でのあいさつ

になります。

 

ですので、PTAは無くすることが、みんなにとって一番いい事なんです。
理念を言えば、いくらでも反論されるでしょうが、もう、みんなのお荷物になっており、かつ無くなっても困ることは何もなく、みんなの負担軽減という大きなメリットがあります。

(2)PTAを解体できないなら、「PTA会費を集めない」、「上部団体に所属しない」学校独自のPTAにしましょう。

 

保護者から、または学校側から、みんなに相談したいことがあった時にだけ、機能する組織です。

ですので、役員会も必要ないので、役員選出する必要もありません。

一応、トップとして会長さんだけは、あってもかまわないので選出してもいいです。

日常のPTA業務も会費徴収も上部団体への加入もありませんので、これなら会長になってくれる人もあるのではないでしょうか。

(3)PTAに加入していない人と加入している人がいる場合の諸問題について。

書くといろいろなケースが出てくるので、ここでは言及しません。

ただ、この問題は、私の一番のおすすめ方法「PTAを廃止する」を実行できれば、その瞬間に解決します。

とにかく今のPTAは実質的なメリットがないのに、組織があるからやっている仕事ばかりで、それが直接、子供の育成に関係していないのです。

要は、なくてもいい組織が存続しているので、いろんな問題が発生しているのです。

やらない人はずるい、という発想
たった一人で始めた、PTA非加入という抵抗。一人だからこそ、PTA会費の払い戻しなども個別に対応してもらえている。しかし、非加入者が増えると、PTAの事務作業が増えて面倒になるだろう。それも任意加入が周知されない理由の一つだ。

入退会自由という権利を行使したものの、任意加入を周知せよ、と声高には言いづらい、と女性は言う。

PTAが任意加入とわかれば、まず非加入を選ぶのは、ひとり親や貧困家庭など、経済的、時間的に余裕のない人たちだろう。ただでさえ、PTAの役職につかない人への風当たりは強いのに、非加入の人が子どもをPTA行事に参加させようとするものなら、「会費を払っていないのにずるい」「親が準備を手伝わないのになぜ」と非難の的になりかねない。

「PTAが弱者を切り捨てることになると、もともと孤立している人がますます孤立してしまいます。すべての子どものためのボランティア組織であるPTAこそ、貧困家庭をサポートできる可能性があるのに、その理念とはほど遠いのが現状です」

非加入でもイベントに参加できる
「PTA会費」は2010年度から、生活保護法の教育扶助、および、経済的理由で就学困難な家庭を支援する就学援助の対象費目に追加された。文部科学省の調査によると、2013年度は全国でおよそ2割の市町村が独自事業として、PTA会費を就学援助の対象費目にしている。

PTAに詳しい首都大学東京の木村草太教授(憲法学)はBuzzFeed Newsの取材に、「PTAに参加したい人を経済的に援助することは生活保護法のもと適切で、PTAの任意性を否定するものではない」としたうえで、こう指摘する。

「PTAは、任意加入であると同時に、加入者だけでなく学校全体のために活動する団体です。非加入を選んだ人が不利益な扱いをされたり、子どもが差別されたりするのは、あってはならないことです」

東京都小学校PTA協議会が2015年度に実施した調査では、PTA年会費の平均は3277円。役員会は月1回、平日の午前中に開いているというところが多かった。回答した都内480校のPTAのうち、副会長が10人以上いるところが26団体もあった。共働き世帯が増えたため、役員の負担を減らすための工夫とみられるという。

保護者の負担軽減はもちろん、存在意義そのものが見直しを迫られているPTA。「やりたい人がやる」「できる人がやる」という仕組みにならない限り、「みんな平等に苦労すべきだ」と負担を押しつけ合うところから抜け出せない。

「子どものための奉仕」という理想の裏で、”呪い”は連鎖し、親たちの首を絞め続けている。

Akiko Kobayashi

 

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