これまでも、テレビ取材を受けていた「ゴミ屋敷」が全焼して、住人とみられる遺体が見つかったということです。

「ごみ屋敷」全焼、住人とみられる遺体見つかる
TBS系(JNN) 10月12日(水)6時14分配信
 福島県郡山市で「ごみ屋敷」として知られていた住宅が全焼して1人が死亡しました。

 火事があったのは福島県郡山市で「ごみ屋敷」として知られていた住宅で、11日午後11時20分ごろ、近所の人から「建物が燃えている」という通報が消防にありました。

 「真っ赤で家が炎に包まれている感じだった」(近所の人)

 火はおよそ2時間後に消し止められましたが、木造平屋建ての住宅が全焼し、焼け跡から男性1人の遺体が発見されました。警察では、遺体は、火事の後、連絡が取れない、この家に住む無職の平野昭太郎さん(74)とみて、身元の確認を進めています。

 平野さんの家では、今年3月、郡山市が行政代執行を行い、ごみを強制的に撤去しましたが、近所の人の話では、その後もごみは集められていたということです。

 

誰であれ、人が事故で亡くなることは気の毒なことですが、散々近隣住民に迷惑をかけ、再三、行政や住民からゴミ撤去を要請されていたのに、こんな結果を招き、「自業自得」という言葉が思い浮かびました。

郡山市が行政代執行を行い、ごみを強制的に撤去しましたが、一時、きれいになっただけで、再びゴミ屋敷にもどっていました。

結局、ゴミ屋敷の所有者の心の病を治療するなり、強制入院的な措置を取らない限りは、根本的な解決にならないのですね。

このゴミ屋敷は、以前も火事を出していたとのこと。近隣住民に被害が及ばなかったことだけでも、不幸中の幸いでした。
テレビで取材されるほどの立派な(?)ゴミ屋敷ではありませんが、軒下までゴミがあふれている家はどこの町にもあるのではないでしょうか。

日本中にこうしたゴミ屋敷があるということは、人間の中にこのような行動をとる心理状態があるということですね。私の町にもすぐ思い当たるゴミ屋敷があって、おばあさんが一人住んでいます。

生ごみ系はあまりないようで、前を通り過ぎる限り臭いは漂ってきません。しかし、両隣のお家には、通りすがりの我々にはわからない迷惑が及んでいることでしょう。

こうしたゴミ屋敷住人の心理は一体、どうなっているのでしょうか。

1 まず、ゴミ掃除専門会社の従業員の書いたレポートを読んでみます。

ゴミ部屋・ゴミ屋敷の現場をみて、感じ、考察されたことがよくまとめられています。

実録。普通の人がゴミ屋敷を作ってしまう人に変わる3つの心理状況
〈出典:お部屋片付け日本一〉

ゴミ屋敷なぜ?
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ゴミ屋敷は特別なものではなく、あなたのまわりにも存在しています。なんと日本の物件の1割がゴミ屋敷化しているとも言われているのです。
実情を知れば、そこには今の日本が抱える大きな問題が浮き彫りになります。
今日はそんなゴミ屋敷になってしまう心理をお伝えます。

1. ゴミ屋敷は心の状態と深くつながっていた

心の痛み
ゴミ屋敷は、心が満たされていない場合に起こる表面的な現象での一つです。心の状態が不安定な時というのは、誰もが経験していると思います。
つらいとき、悲しいとき、私たちは多くの人に支えられて、その大きな壁を乗り越えることができます。しかしながら、心が不安定な時期に重圧が過剰にかかりすぎてしまったら?ゴミ屋敷にしてしまう方は、深刻な精神病の方ではなく、むしろごく普通の方である割合が圧倒的に多いのが現状です。つらいとき、自己防衛をしようと働いた本能が、少し通常とは違う行動を自分にとらせてしまった結果が、ゴミ屋敷ということなのです。

2. ゴミ屋敷の分類

そもそもゴミ屋敷は2つのパターンに分かれている事はご存知でしょうか?
汚部屋(おへや)/倉庫系もしくは有機系に分けられます。

2-1 汚部屋(おへや)/倉庫系

家具、家電、洋服、書類、趣味のおもちゃやDVDなどとにかくモノが溢れかえっている部屋を汚部屋(おへや)/倉庫系と呼びます。

2-2 有機系

スーパーやコンビニなどで買ったお弁当、カップ麺、ペットボトルなどの容器をはじめ、食べ残しや飲み残しまでが溜め込まれている部屋を有機系と呼びます。
有機系は腐食によるカビや虫の発生もあり、対処をしないと健康に害が及ぶ可能性を秘めています。

3. ゴミ屋敷にしてしまう心理状態

それでは、なぜ普通に暮らしていた方が、ゴミ屋敷を作ってしまったのか、その心理状態を探ります。

3-1 過労によるストレス
仕事をしていると、上司や取引先からの依頼を断りきれず、つい無理をしてしまった経験は誰でもあると思います。勤勉な方ほど、特にその傾向が強いように感じられます。
しかし、働いても思ったような成果が得られない、ミスをしてしまったなどが続くと、精神的にも大きな負担がかかります。
そんな時、私生活でゴミ捨てが面倒だなと感じて放っておいたら、気づいたらゴミが溜まりすぎていた、という方は少なくありません。
追いつめられた心は、なす術も無く、ゴミ屋敷を受け入れてしまうのです。

3-2 家庭環境によるストレス
例えば夫婦仲が非常に悪くなって、家への愛着がなくなってしまった場合、その場所をキレイにしようなどとは思えなくなるのが人間です。
逆に恋人が出来ずにテレビやパソコンの前にすわれるスペースがあればいいといった堕落的な生活に慣れてしまい、汚れた環境が落ち着くといった精神状態になってしまう方々もいます。
こういう方々は、外では立派な社会人であることが良くあり、外で気をはっている分、どこかでその重圧を解放したいのですが、行き場をなくしたストレス発散口は精神を蝕んでしまうようです。

3-3社会からの孤立による寂しさ
ゴミ屋敷を作ってしまうのは、ご年配の方にも多く見られます。以下の記事をご覧ください。
「孤独」がゴミ屋敷を生む?ゴミ屋敷の住人には1人暮らしが目立つ。
都内のゴミ屋敷に暮らす80代の男性宅を訪ねた。
中学校の元教師だというこの男性は、かつて妻と3人の子供たちと暮らしていた。ゴミをため始めたのは定年後のこと。
重い心臓病を患い、思うように体を動かせなくなったことがきっかけだった。ちょうど子供たちの独立の時期が重なり、その後、妻とも別居。
広い2世帯住宅に1人きりとなった男性はゴミを片づける気力を失ってしまったという。「若いときは、子供と一緒に住めるようにと一生懸命家を大きくしたんだけど、今となっては負担ですよ、家自体が。2階なんか上がったこともない。
歯がゆいとあんたたちは思うだろうけど、何にも出来ないの。
老いては消え去るのみで、早く言えば死ぬのを待ってるんだ」取材班に男性はそう語った。家を埋め尽くす大量のゴミ。
room-psychology5それは家の主の孤独の深さを物語っているのかもしれない。引用
DIAMONDonline(http://diamond.jp/articles/-/4988?page=2)
あまりにも生々しく、悲しい話ではないでしょうか。

4. 人ごとでは済まされない社会の状況
ゴミ屋敷というと重大な精神病をわずらっているのではないかとつい思ってしまいがちですが、身近なお話だということはお伝えできたでしょうか。
もちろんこの記事が全てというわけではありません。
しかし、ゴミ屋敷に住んでいる方々はゴミをゴミだと思っていない場合も多いのです。
それはぽっかり空いてしまった心の穴を埋めるための“思い出”なのかもしれません。
その人の心に出来てしまった壁を取り除くのは、容易なことでありませんが、
親と子のコミュニケーション、友人同士のコミュニケーション、地域住民同士のコミュニケーションなどの不足がこの事態を起こしてしまっているとも考えられます。

 

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2 次は、『教えてgoo』の回答から引用します。

(1)専門家ではありませんが調べたことがあります。

一般にごみ屋敷の主というのは、年配それも定年後の方が多く、特に男性の割合が多いです。また、家族がおらず一人暮らしをしている人がほとんどだそうです。

このため原因としてはいくつかのことが挙げられています。
・老齢になり失ったものへ代償行為(若さ・元気・友達など)
・財産及び生活への不安感の払拭(本人にとっては、価値のあるものに見える)
・孤独の代償行為や気を引くため(話題になればテレビがやってきます)
・痴呆などの疾患

一番基本にあるのは、失ってしまったものへの恐怖感のようです。それが物を捨てられないという行動につながり、物に囲まれることで得られた充足感をさらに満たすために、今度はごみを収集し始めるという行動が観察できるということです。

ほかの理由もあるのでしょうが、調べた限りではこんな感じでした。

(2)私にもとても興味深いテーマです。

なぜあそこまでゴミを大量にため込むような普通の人には理解不能な不可解な行動を取るんだろうと、私も以前からその病んだ精神状態に関心を持っていて、関連した本も読んでみました。

彼らは実は統合失調症や痴呆症であることが多いのです。
ゴミ屋敷の住人というのは独居老人が多いですよね。
元々非社交的性格であったのかはわかりませんが、近所と付き合いもなく孤独に暮らしているうちに精神的に病んでいき、収集することに強迫神経的に固執してしまっているのではないか。
ゴミを捨てられると怒ったり、意固地であったり、近所の悪評も我関せずだったりするのは、精神疾患により被害妄想が強く、猜疑的で、正常なコミュニケーションが取れないからなんですね。

ではなぜ彼らはゴミに執着するのか。
老人が多いことを考えると、戦争体験など物不足の時代を経験しているからなのか、もったいないという気持ちが強いのかもしれません。
最初はそういう気持ちから使えそうな物を拾ってきたことから始まったのでしょうね。
孤独の中で徐々に精神を病み、物を集め自分の回りに置くことで、孤独感、不安感を埋め心の安定を求めようとしているのですね。

そう思うと、あの大量に築き上げられたゴミの山は、孤独のなかで精神を病んだ人が世間から断絶し自分を守ろうと築き上げた砦のようにも思えて切ない気持ちにさえなります。
verypopさんもまさに同じように感じていらっしゃったんですね。

ところで、最近「片付けられない人」というのをテレビなどでよく話題にされますね。
これはゴミを集める人とは少し違うようです。
そういう人のなかには注意欠陥症候群といわれる障害を持つ人が多いようです。
落ち着きがない、忘れ物が多い、集中力がない、といった子供が見受けられます。
子供のころは誰でも程度の差はあれそういうものですが、その傾向が強いと注意欠陥症候群が疑われます。
そういう人が大人になって特に一人暮らししていると、誰にも注意されず他に片付けてくれる家族がいないので、部屋中にゴミがあふれるという結果になるということらしいです。
注意欠陥症候群の原因は、中枢神経系の異常など様々な要因がいわれていますが、はっきりしたことはまだわかっていないようです。

もし興味がおありなら読んでみて下さい。
「病んだ家族、散乱した室内」 春日武彦 医学書院

 

3 次は、「mental」というサイトの『散らかった部屋の心理』という記事を紹介します。

「心の問題」が、「部屋の散らかし」という形で表れていると分析し、「境界性人格障害者の症状の一つ」と位置付けています。

■部屋の散らかり方と分離不安

部屋が散らかる原因としては、

・ 今まで育ってきた環境や躾けなどによるもの
・ 精神的な混乱状態によるもの
・ 分裂病から来る身の回りに対する無関心さ
・ 疲れている
・ 仕事が忙しくて部屋を片付けている暇がない

などというようなことを考慮しなければなりませんが、分離不安に焦点を当てて分析してみたいと思います。
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