Yahoo Japanニュースに、中学生の自殺に関する

内田良氏(名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授)の

記事が載っていました。

2015年は中学生の自殺が17年ぶりに年間100件を越えたとの

ことです。

下記の記事の全文はこちらをどうぞ。

「逃げる」という選択肢 中学生の自殺 17年ぶりの年間100件超に向き合う
内田良 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授
Yahoo Japanニュース2016年5月5日 9時30分配信
■「逃げる」という選択肢
学校や家庭、友人関係から逃げ出してもよいのだということ、そして逃げることを含めて、人生には選択肢がたくさんあるのだということを、私たち大人は子どもたちに伝えていかなければならない。
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中学生の自殺による死亡が、2015年についに100件を超えたことが、わかった。1998年以来17年ぶりのことであり、さらには自殺死亡率(10万人あたりの自殺死亡者数)は、過去最多の記録を更新し続けている。
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学校現場にいた私としては、この「逃げる」という選択肢の難しさもわかります。

「逃げる」という言葉自体は消極的な響きを持ちますが、

被害にあっている中高生にとっては、限りなく積極的な行動を意味するからです。

逃げる勇気を持っている子なら、最初からいじめのターゲットには

ならないように思います。

当該児童・生徒に身近な大人がまず、子供たちに関心を持ち、子供たちを

大切にしていこうという心持ちが大切です。

そうであれば子供たちの様子が自然と目に入り、子供たちの置かれている

状況が見えてくるはずです。

報道されるようなひどい「いじめ」があっても、親や担任教師が

いじめと認識できていない場合が多いです。

教師がいじめ現場を目撃しても、「じゃれあっていると思った」

という台詞をよく聞きます。

しかし、子供たちが対等な立場でじゃれ合っているのかどうかは、

普段の子供の様子からすぐにわかります。

教師の「感性の欠如」よりも、不正や卑怯は許さないという

「正義感の欠如」が問題だと思います。

なぜなら、教師の「見て見ぬふり」も時としてあるのです。

ただ、この辺りの事情は教師個人の資質にだけ、

責任を押しつけるわけにいきません。

最近の学校管理体制にも大きな問題があります。

学校という組織が1人1人の真面目な教師を大切に扱うことが

できないのです。

教師という存在が、組織からも保護者からも

大切にされていないのです。

たとえば、管理側からいうと、問題が起きてほしくないのです。

そういうスタンスで、個々の教師に迫るわけです。

しかし、子供の世界ですから、本来、問題がないわけが

ありません。

Yahoo Japanニュース
■中高生の危機的状況
成人を含めた日本全体の自殺率は、減少傾向をたどっている。日本全体としては自殺が抑制されつつあるにもかかわらず、中学生の自殺傾向はむしろ強まっている。危機的状況と言えよう。そして、高校生の自殺死亡率も1991年を下限に、概して増加傾向が続いている。件数としては、2015年には241件(2014年は213件)の自殺死亡事案が確認されている。■大型連休が明けるときには十分な配慮を
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■「明日、学校に行きたくないあなたへ」
昨年8月18日に「不登校新聞」は、号外「緊急メッセージ 明日、学校に行きたくないあなたへ」を発した。その一部を以下に紹介して、この記事を閉じたいと思う。

明日、学校に行きたくないと思っているあなたへ、一つだけお願いがあります。「学校に行けない自分はもう死ぬしかない」と、自分で自分を追い詰めないでください。身も心もボロボロになるまで頑張り続けたあなたに必要なことは「休むこと」です。
誰かと比べる必要はありません。あなた自身がつらいと感じたら、無理して学校に行こうとせずに、まずは休んでください。学校から逃げることは恥ずかしいことではありません。
(略)
あなたのつらさを、あなたと一緒に考えてくれる大人がいることを、この号外を通じて知ってほしいのです。だから、もうこれ以上、あなたが一人でつらい気持ちを抱え込む必要はありません。
私たちはあなたに、生きていてほしいと願っています。
学校に行くのがつらければ、まずは休んでください。
出典:『不登校新聞』2015年8月18日
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不登校も、連休明けから始まるケースがあります。

子供たちをしっかりとみていきましょう。

学校・教師が中心の記述になりましたが、

一番大切なのはまず、親・家庭の在り方です。

今日の子供の日を有意義に。

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