読売TVの『そこまで言って委員会NP』をみていたら、

地震予知の話が出ていました。

一応、「地学」を教えていた者として、地震について書いてみます。

普段のニュース等をみていると、地震予知を天気予報のように

捉えているのではないかと思える人もいます。

 

「天気予報」と「地震予知」とが、決定的に違うのは

天気の方は、予報のためのデータが圧倒的に多いということです。

私が高校生だった頃と比べれば、気象衛星の数やコンピュータの

処理能力など、格段の差があります。

天気予報は大気の動きを観測すればいいので、

人工衛星や飛行機を使って、上空の状態を

詳しく調べることができます。

その結果、かなり予報が当たるようになってきています。

 

ところが、地震予知はそうはいきません。

地球内部のことは、実はよくわかっていないからです。

なぜなら、「地殻」「マントル」「外核」「内核」と習いましたが、

誰も潜って見てきた人はありませんから。

地震が起きたとき、その地震波が地球内部を伝わりますので、

その反射等の伝わり具合を観測して、核やマントルの

物質やその状態を推定しているだけなんです。

 

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プレート理論も昔は新しくて、地震のメカニズムが科学になったという

感じがありました。

しかし、そのプレートの境界面も図で示すほど、明確なものでは

ないはずです。

太平洋プレートが日本の地下に潜り込んでいる証拠として

伊豆半島の海抜が年々、低くなっているという記述も

ずいぶん前に読んだ記憶がありますが現在は

どうなっているのかな。

 

TV番組では、地震研究を「非科学」ではないが、

「未科学」状態と語っていました。

しかし、私は地震研究は、やっぱり科学的研究だと思います。

ただ、他の自然科学のように、実証することが

困難なため、推定せざるを得ない要素が多いのだと思います。

人間が地下何kmまで掘ったかというと、たしかロシアの

チームが12kmほど掘ったと言われています。

地球の半径は6400kmですから、およそ地球の

半径の530分の1しか、確かめていないのです。

ほんの薄皮程度です。

 

ですので、地震が明日来るのかどうかは全くわかりません。

せいぜい、「今後30年から100年以内にはくるであろう」

みたいな推定です。

しかし、来年来るかもしれないし、100年経っても大地震は

来ないかもしれません。

ですので、私は地震研究に関する経費が総額どれくらいかは

知りませんが、予知に多大な予算をかけるより、

「地震が起きた後、被害を最大限、減らすには

どうしたらよいか」を重点的に研究した方が

よいと思います。

たとえ「半年以内に大地震がくる」と言い切っても

半年間、東京を空にするわけにはいかないし、

本当に来るかどうか誰にもわからないのですから。

 

地震予知に動物を使うような研究をしている研究室が

あったように記憶していますが、ネズミが騒いだからと言って

東京の経済活動を停止して、全員が避難するわけにはいかないでしょう。

なぜなら、動物が騒いだら「絶対」に地震が起きるなどとは、この先も

言えないはずです。

研究者の熱意には敬意を表しますが、結果的には

話題提供にしかならなくて、税金の無駄使いのように思います。

 

さて、詳細なことは専門家に任せて、

私たちは「なるほど」とわかる程度に地震を勉強しましょう。

 

 

まず、「震度階」と「マグニチュード」について

1 震度について
ある場所で感じられる地震の強さを震度といい、
人体の感覚をもとに震度0~震度7までの8段階に分けています。
こうして8段階に分けたものを震度階級といいます。
ですのでどんなに強い揺れでも、震度7までしかありません。

2 マグニチュードについて
マグニチュードは、地震が起きたときの地震の
エネルギーの大きさを表す数値で、
マグニチュードが1大きいと、約32倍のエネルギーと
なります。
したがってM(マグニチュード)2の地震とM3の地震では
M3の地震の方が32倍大きい力を持っていることに
なります。

では、マグニチュードはどうやって算出しているの?なぜ32倍になるの
中・高生がわかるように書いてみました。

なるほどとわかる地震の震度とマグニチュード

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