リニア中央新幹線の事業認可取り消しをもとめ、
沿線住民738人が、提訴しました。

<リニア>沿線住民738人、認可取り消し求め提訴
毎日新聞 5月20日(金)19時43分配信
JR東海が品川-名古屋間で2027年度の開業を目指しているリニア中央新幹線について、沿線の住民ら738人が20日、国を相手に事業認可の取り消しを求める行政訴訟を東京地裁に起こした。 住民側は訴状で、全長286キロのうち86%がトンネルで、非常避難路も最長3.9キロと長いため、非常時の対応が難しい恐れがあるとして「鉄道事業法が事業者に義務付ける輸送の安全性を欠く」と指摘した。トンネル工事で発生する建設残土の大半の処分先が決まっていない点など、環境影響評価も不十分として、事業認可は違法だと主張している。JR東海は14年10月に国の認可を受け、同12月に着工している。訴訟で工事差し止めではなく認可取り消しを求めた理由について、記者会見した関島保雄・弁護団共同代表は「事業の構造的な欠陥を明らかにしたい」と説明した。原告団長の川村晃生(てるお)さん(69)=甲府市=は「実験線でもトンネル掘削による地下水の枯渇が起きている。JRは訴訟で疑問点に答えてほしい」と話した。

国土交通省は「訴状を受け取っていないので、コメントは差し控える」としている。【伊藤直孝】

リニア中央新幹線の全長コース286キロのうち86%がトンネルだということです。
原告団は、非常避難路が最長3.9キロと長いため、非常時の対応が難しく、「鉄道
事業法が事業者に義務付ける輸送の安全性を欠く」と指摘しています。

記事によると、原告団は工事差し止め請求ではなく、認可取り消しを求めているので
住民のみなさんには差し迫っての現実の被害はないようです。
訴訟の目的は、裁判の過程で「事業の構造的な欠陥を明らかにしたい」ということです。

リニア中央新幹線は品川駅を起点に、神奈川県相模原市、山梨県甲府市、長野県飯田市、
岐阜県中津川市に設ける中間駅を経由して、名古屋駅に至る路線です。(全長は約286km)
開業後は最高時速505kmの超電導リニアモーターカーが全線を最速40分で走る予定です。
建設実施計画が認可された2014年10月時点での総工費は5兆5235億円で、全額をJR東海が
自己負担で賄うことになっています。

 

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工期はJR東海とJV(大成建設、佐藤工業、銭高組の共同企業体)が契約を結んだ
2015年8月27日から、2025年10月31日までの約10年間です。
(工期は必ず遅れると思いますが)
関連記事として、東洋経済onlineの「27年開業なるか?リニアの行く手阻む最難関

それにしても、私は以前からこのリニア中央新幹線について一つの疑問を
持っています。それはこれだけ巨額の予算を投じて、事業を推進する意義
は何だろうかということです。予算もいずれこの額で済まなくなるでしょう。

「リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会」は、経済効果は最大21兆
円になると言っており、総工費は約8.3から9.9兆円といわれていますので
この数字だけみると、確かに経済効果がプラスになります。

しかしこれまで様々な国家プロジェクト報道を見てきましたが、経費は必ず
当初予算より増えていき、一方、経済効果は最初唱えられた額ほどにはいき
ません。
そもそも、事業が完工したあと、何十年も経って経済効果がいくらだったと
いうような報道を私は聞いたことがありません。

品川から名古屋間を最高時速505キロで、ノンストップ走行すると、約40分で、
着くと言います。(すべての中間駅に停車すると72分かかる)
現在の新幹線の所要時間を半分ちょっと縮めるだけのことでこれだけの負担を
する必要があるのかな。

東京・名古屋間を1時間40分かけてもいいので、もっとほかのことに予算を
役立ててもいいのではないかなと思ってしまいます。

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