「東松山リンチ殺人」の主犯格少年に1審判決

残虐・執拗なリンチで16歳少年を殺した主犯格少年(18歳)の裁判で、

本日、1審判決(懲役6~9年の不定期刑)が出ました。

 

ところで、裁判の中で、弁護人は保護処分が相当と主張していましたが、

リンチ殺人の犯人に保護処分を主張するとは、一体、人の命を何だと

思ってるのでしょうか。

 

それに、犯人の罪状が、「傷害致死罪」というのにも実に驚きです。

「傷害致死罪」で起訴されたということは、犯人たちの「殺す気なんかなかったよ」

「ちょっと痛めつけてやりたかっただけで、たまたま死んでしまったんだよ」と

いう主張が認められたということです。

詳しい状況は警察でもないのでわかりませんが、寄ってたかって人をなぶり殺し

にしておいて、たった6年で出て来させていいんでしょうか。

本日のさいたま地裁判決のニュースを見て、またまた割り切れない思いが募りました。

 

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18歳少年に有罪=河川敷16歳暴行死―さいたま地裁
7/11(火) 12:07配信 時事通信
埼玉県東松山市で昨年8月、同県吉見町の井上翼さん=当時(16)=に集団で暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪に問われた無職少年(18)の裁判員裁判の判決が11日、さいたま地裁であった。

栗原正史裁判長は懲役6~9年の不定期刑(求刑懲役6~10年)を言い渡した。

少年は起訴内容を認め、弁護人は保護処分が相当と主張していた。栗原裁判長は「暴行は執拗(しつよう)で、死亡する危険性の高い悪質なものだった。少年は犯行を主導しており、保護処分が社会的に受け入れられるとは到底言えない」と述べた。

判決によると、少年は当時14~16歳の4人と共謀。昨年8月22日未明、東松山市の駐車場や都幾川河川敷で、井上さんに約2時間にわたり殴る蹴るの暴行を加えた後、川に沈めて水死させた。

 

そこで、昨年、起きたこの「東松山リンチ殺人」について、

infoseek news tocanaの記事、『【東松山リンチ殺人】暴力団よりも凶悪…

各地で隆盛する「少年ギャング」の恐るべき襲撃力 / 2016年9月1日 8時0分』

を参照・引用して、少し振り返りたいと思います。

 

「東松山リンチ殺人」とは

被害者の井上翼さん(当時16歳)は、もともと、犯人グループの少年たちと遊び仲間

だったそうです。
それが、「連絡を無視した」「態度が生意気だ」という些細な理由で、井上翼さんに対し、

集団リンチを行ったのです。

リンチは、最終的に全裸で川に飛び込むことを強要し、その結果彼は溺死したのです。

仲間から、集団リンチを受けたという事実から察すれば、井上翼さんと他のメンバーは

対等な仲間関係ではなく、彼はグループの中でいわゆる「パシリ」だったのでしょう。

少年とはいえ、体格的にはもう大人の男たちが、残虐なリンチを一方的に加えておいて、

「殺す気はありませんでした」などという言い訳が通用することに驚いてしまいます。

 

犯人の不良少年たちについて

不良少年と聞くと、飲酒・喫煙など、コソコソと不良行為を行って強がっている連中、

みたいなイメージがあるのですが、この事件の犯人グループは年齢こそ少年ですが、

とてもそんな生易しいものではなかったのです。
そう、大人も近づけないギャング集団を構成していたのです。

 

〈引用:tocana〉■大人も怖くて近づかないカラーギャング集団「パズル」とは?

今回の事件でもう1つ注目されたのは、最近の不良事情だ。逮捕された5人のうち、主犯格の16歳の無職少年Aと17歳の無職少年Bは、地元東松山市を拠点とするカラーギャング集団「パズル」のメンバーで、残る3人もその周辺者だった。チームカラーは「赤」。メンバーは15~18歳までで、最近では30人以上にまで勢力を拡大していたという。パズルのリーダー格・Aはキックボクシングなどの格闘技経験者。Bはサディスティックな性格で、一度キレたら何をするかわからない怖さがあったという。

近隣住民によると「東武東上線東松山駅や高坂駅前でよくたむろしており、大人も怖くて近づかない。毎週土曜の午後9時に集会があり、街を徘徊しては気に入らない奴に因縁をつけ、ボコボコにしていた。恐喝、万引き、バイク窃盗などを繰り返し、警察にも喧嘩を売っていた」という。

 

最近の不良少年グループの悪質化・狂暴化についても書いてあります。
やくざや不良グループに「美学」なんぞあるわけはなく、「やくざの美学」は昔流行った

高倉健さんなどのやくざ映画や小説の中にだけあるフィクションだと思いますね。

 

■“美学を欠いた”今時の不良たちが外道すぎる

カラーギャングと言えば、2000年代前半に東京・渋谷などで見かけたが、いつのまにか消滅。それが時を経て今、地方で再び隆盛を極めようとしている。2013年3月には、同じ埼玉県内で敵対する「黒」と「青」のカラーギャングチームが大乱闘。計46人が凶器準備集合や傷害などの容疑で逮捕・書類送検された。両者の因縁は、過去にヤンキー系雑誌で黒ギャングの記事が載り、「青を黒に塗りつぶす」と書かれていたことに青ギャングが腹を立てたことに始まる。黒ギャングのリーダーは18歳の塗装工で、青ギャングのリーダーは16歳だった。

都内に目を向けると、このところ激増しているのが「面子(メンツ)」と呼ばれるグループ。昨年10月、東京都足立区に住む16~17歳の少年によって結成された「綾瀬面子」のメンバー10人が、隣の葛飾区の少年グループのメンバーを呼び出し一方的に暴行、逮捕された。葛飾側の少年は脳挫傷や網膜剥離などの重傷を負ったが、一歩間違えれば死んでいてもおかしくない。綾瀬面子のリーダー格のアルバイト少年(17)は「チーム力を高めたかった」と供述している。
同じく綾瀬面子で言えば、今年3月、メンバー3人が葛飾区の公園に仲間のアルバイトの少年(16)を呼び出し、前歯を折るなどの怪我を負わせ傷害容疑で逮捕された。3人は取調べに「俺の元彼女に手を出した」「ボコボコにしてやろうと思った」と話しているという。

 

さて、現実はこんな残虐・悪質・凶暴・反社会的な不良少年グループのリンチ殺人が、

なんで殺人罪にならないのか、納得できない思いです。

たとえ、明確な殺人の意思がなかったとしても、屈強な少年たちが寄ってたかって、

2時間も殴る・蹴るのリンチを加え、その後全裸にして川に沈めたというのですから、

「未必の故意」だけでも十分に成立するでしょ。

 

殴る・蹴るの暴力で弱り切った人間を川に沈めておいて、死ぬとは思わなかったと

いうのは、想像力の欠如であって、だから殺人の意思はなかったと言うのなら、

被害者にとってあまりにも残酷なな考え方ではないでしょうか。

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