「シャープが凋落した本当の原因がわかった」という
ニュースがありました。

僕たち、一般人も、シャープが凋落した理由は「シャープの商品が売れな
くなったから」ということぐらいはわかりますが、ではなぜ売れなくなっ
たのでしょうか。

よく言われていることは、一般に日本の製品は、多機能で見た目も美しく
丈夫で故障も少ないということです。
ということはコストが高くつき、製品価格も当然高価格帯になり、
売れないということですよね。

下の記事の筆者は、シャープが経営危機に陥った原因は、
巷で言われている「垂直統合型というビジネスモデルへのこだわり」と、
それにともなう「液晶パネル生産設備、とりわけ堺工場への過剰投資」
ではないと言っています。

では、何が原因か。それは、リーマンショック以降の不況において、
シャープが攻めの投資を続けることができなかったことが、苦境を
招いた原因だと言っています。
具体的には、LGディスプレイは比較的高水準の設備投資を維持して
いるが、シャープの設備投資は、07年をピークに低下傾向を辿って
いるということです。

つまり、世間では、シャープの堺工場等への投資を含め、全体として
過剰投資が現在の苦境を招いたということになっているが、実は
そうではなく、むしろ投資が過小であったことが原因だと主張しています。

シャープが凋落した本当の原因がわかった
プレジデント 5月20日(金)9時15分配信
■アップルも設備投資増やし垂直統合型へ
経営再建中のシャープが、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることが決まった。日本の大手電機メーカーが、外国資本の傘下に入る初めてのケースである。 シャープが経営危機に陥った原因については、「垂直統合型というビジネスモデルへのこだわり」と、それにともなう「液晶パネル生産設備、とりわけ堺工場への過剰投資」がよく指摘されるが、本当だろうか。

筆者は、そのような見方が的を射ているとは思わない。以下で検証していこう。
基幹部品(液晶パネル)の製造から最終商品(液晶テレビ)の組み立てまで、一貫して自社で行う垂直統合モデル。事業環境の変化が激しい時代にあっては、米アップルやファブレス半導体メーカーにみられるように、必要に応じて外部に生産委託する水平分業を戦略的に採り入れて、設備投資負担を軽減すべきだった――というのが、垂直統合モデルに対する典型的な批判である。

しかし、垂直統合モデルはシャープが苦境に陥った根本原因ではないと筆者は考える。このビジネスモデルは、確かに投資負担は大きいものの、より多くの付加価値を取り込み、技術ノウハウのブラックボックス化を図るための定石戦略だからだ。

実際、液晶テレビの世界最大手のサムスン電子と同2位のLGエレクトロニクスの韓国2社は、垂直統合モデルを採っており、過当競争から収益性は低下傾向だが、液晶パネルでも世界1、2位を争っている。

対照的に、生産設備を保有しないファブレスモデルの代表格とみられてきたアップルですら、2010年度以降、デバイスメーカーや製造委託先など有力な供給ソース側での設備投資資金を負担し、優れた基幹部品(キーデバイス)や精密加工技術をいち早く大量に確保する戦略に転換した。設備投資は1兆円超に達し、もはやファブレスとはいえない。

シャープが凋落した本当の原因がわかった
次に、堺工場への投資はどう評価すべきか。亀山工場(04年稼働開始)に続き、09年に大型テレビ向け液晶パネルの世界最先端工場として稼働開始した堺工場。4200億円という巨額の設備投資であったことは事実だ。相次いで先端工場を立ち上げたシャープは、確かに国内メーカーの中では大型投資を牽引してきたとの印象が強い。
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つまり、世界の競争相手に目を向ければ、これまでのシャープの投資規模は、堺工場への投資を含めても決して過剰ではなく、むしろ過小であったと考えられる。
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・・・・LGディスプレイは比較的高水準を維持している。一方、シャープの設備投資は、07年をピークに低下傾向を辿っている。
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攻めの投資を怠ったのが、シャープ凋落の原因だと筆者は言っていますが、
売り上げ減少のためシェアが落ち込む中で、攻めの投資ができるもので
しょうか。
それに攻めの投資ってどういう事でしょうか?
売れない「性能の良い製品」を作っても?

結局、シャープの液晶画面は綺麗で立派だけど、世界の多くの人々は
シャープより、安い液晶テレビを買ったんですよね。

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