ストーカー行為の慰謝料・示談金の相場は?逗子ストーカー殺人の遺族の訴え

ストーカーに愛する家族を殺された遺族は、逗子市に対して怒り心頭でしょう。

殺された三好梨絵さん(当時33歳)は、元交際相手のストーカーに住所をつきとめられた結

果、襲われてしまいました。

ところで、どうして犯人が三好梨絵さんの住所をつきとめたかというと、逗子市納税課職員が夫

を名乗って問い合わせてきた探偵の男に対し、本人確認や閲覧制限の有無の確認を怠ったまま電

話で住所を伝えたというのです。

その結果、住所は元交際相手に伝わり、殺人事件が起きました。

三好梨絵さんの夫は、市職員の行為は地方公務員法の守秘義務違反にあたり、梨絵さんが精神的

苦痛を受けたということで訴えているのです。

至極もっともな話です。

確かに、損害賠償すべき直接の相手は殺人犯ですが、夫を語って聞き出した探偵の男や住所をも

らした逗子市(職員)にも責任はあると思います。

特に市職員は、服務規定に違反して、「本人確認や閲覧制限の有無の確認を怠ったまま、電話で

住所を伝えた」というのですから、犯人の次に責任が大きいと思うんですよね。

市職員が公務員として規則さえ、ちゃんと守って対応しておれば、電話で夫の名前を語ってき

た探偵には住所は伝わらなかったはずです。

市側は、情報漏洩を認めつつも、「情報漏洩によって被害者の死亡まで予測することは難しい」

との理由で、賠償額について争う姿勢を示したということです。

確かに「予測は難しい」ですが、それでも大きな責任があるように思います。

夫の求めた損害賠償額は、たった1千万円の慰謝料です。

命の値段としては安すぎると思いますし、市側は原告の請求を認容してもいいように思うのです

が。

一体、ストーカー行為の慰謝料・示談金の相場は、どれくらいのものなんでしょうか。

弁護士さんのサイトを検索します。

慰謝料の相場(平均)〈出典:弁護士ドットコム〉

過去の裁判例を見ると、慰謝料額はばらつきが非常に大きく、ボリュームゾーンを出そうにも、そこまでの件数がないのが実情です。そのような状況ですが、単純な平均金額だけ求めると、150万円程度となっています。

そもそも民事裁判には訴訟費用や弁護士費用が必要なことから、そもそも高額が見込める事件しか訴訟を起こしていない可能性も否定できませんが、ストーカーの慰謝料は比較的高額な水準となっています。

事例は少ないですが、平均150万円ということです。

では、高額の慰謝料が認められるには、どのような理由がいるのでしょうか。

慰謝料額が100万円を超える高額な判決が出たケースでは、次のような理由が算定基準となっています。

  • ストーカーを止める旨の念書を交わした後も行為を続けるなど、悪質性が高い
  • 被害者が精神疾患を負い生活に支障をきたしている
  • 教授と学生の関係のように優越的な地位を利用している
  • 被害者にまったく落ち度がない

このような理由を伴う事件では、200万円から300万円程度の慰謝料が多くなっていますが、極めて悪質な事件では750万円の慰謝料が認められていることもあり、事件ごとにばらつきが大きいと言えるでしょう。

これらは、いずれもストーカーの悪質なケースですね。

ではストーカー殺人の場合はどうなんでしょうか。

殺人ですので、こちらは殺人に対する損害賠償となります。

(殺人事件の)被害者遺族は加害者に対して、次の二つを損害賠償として請求することができます。

  • 精神的苦痛に対する慰謝料
  • 家計の支えを失ったことに対する逸失利益
で、殺人事件の慰謝料相場は、これまでの裁判では、3,000万円から3,500万円ということで
す。
 
では、個人差があると思いますが、殺人事件の逸失利益に対する損害賠償の相場はどのくらいな
んでしょうか。

殺人事件の逸失利益人が亡くなると、「逸失利益」というものが生じます。これは、本来得られたであろう利益(お金)が事件によって得られなくなってしまったことを意味します。

たとえば、働いていた方が亡くなった場合には、受け取れるはずであった給与などの収入が、事件に遭ったときから受け取れなくなってしまいます。このようなものを逸失利益と呼び、加害者に賠償責任が生じるのです。逸失利益は慰謝料よりも高額となることも多くあります。

これらを読むと、賠償すべき直接の責任は、当然のことながら殺人犯自身にあるんですね。

でも、被害者が居場所を特定された大きな原因は、逗子市職員の過失にあります。

私は、慰謝料として、1000万円くらいは絶対に支払うべきだと思います。

逗子ストーカー殺人、住所漏洩した市は賠償額争う姿勢
朝日新聞デジタル 12/26(月) 12:13配信

神奈川県逗子市で2012年に起きたストーカー殺人事件で、被害者の三好梨絵さん(当時33)の住所を元交際相手の男=事件後に自殺=側に漏らした市を相手取り、三好さんの夫(46)が1千万円の慰謝料を求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、横浜地裁横須賀支部であった。市側は答弁書で情報漏洩(ろうえい)があったことを認めつつ、賠償額について争う姿勢を示した。

訴状などによると、12年11月5日、市納税課職員は夫を名乗って問い合わせてきた探偵の男に対し、本人確認や閲覧制限の有無の確認を怠ったまま電話で住所を伝えたとされる。住所は元交際相手に伝わり、殺人事件が起きた。原告は、市職員の行為は地方公務員法の守秘義務違反にあたり、梨絵さんが精神的苦痛を受けたと訴えている。

逗子市は弁論後に開いた記者会見で「情報漏洩によって被害者の死亡まで予測することは難しい」とコメントした。

スポンサーリンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。