日本の自殺者は年間、3万人と聞いていましたが、2003年をピークに
減少傾向にあるそうです。死を願うほど、追い詰められている人が
減っていることは、まずは喜ばしいことです。

ところで、ゆえ有って、ビルの屋上から飛び降りた人は地面に到達す
るまでに、何を思うのでしょうか。
そんな厳しい経験をされた人の記事が「朝日新聞デジタル」にありました。

13階から飛び降り「直後に後悔」 自殺未遂者語る
朝日新聞デジタル 2016年9月11日10時44分
今もなお、毎年2万以上の人が自らの命を絶っている。10日から始まった自殺予防週間。10年前にマンションから飛び降り、一命を取り留めた40代の女性が朝日新聞の取材に応じ、訴えた。「自殺は最後の解決策ではないはずです」■「希望は自分で見つけるもの」いち、にの、さん――。大阪市内のマンション13階の通路に腰掛けていた女性は心の中で数をかぞえ、重力に体を任せた。覚悟を決めたはずだったが、ゆっくりと落ちていく感覚の中、恐怖と後悔、絶望が襲ってきた。「死にたくない」数日後、意識が戻ったのは病院・・・・・(以下略)

 

飛び降りを決行した人は地面に衝突するまでに、数秒の時間を
持ち合わせることになります。
その間、人は何を思うのだろうということを、想像した人は少なからず
あると思いますが、僕もその内の一人です。

もし、その短い時間の間に、「後悔の念」が生じたすれば、恐怖の
数秒を過ごすことになるでしょうし、「やっと念願がかなった」と
思った人は、天国に召されるような気持になるのでしょうか。

記事の女性は、幸いにも一命をとりとめましたが、落下中に「後悔」
して、恐怖・絶望に襲われたということです。
人間というものは、決行したらもう元には戻れない「飛び降り」のような
行為を行ったとき、果たしてどのような心境になるのでしょうか。

太平洋戦争末期において、ゼロ戦の特攻攻撃に出撃した隊員が、エンジンの
調子が悪いなど、いろいろと理由をつけて何度も出撃から帰ってきたと言
います。
整備兵は特攻隊員のために心を込めて十分な整備をしているので、
そんなことはないと確信していますが、特攻隊員の心を慮って何も
言いませんでした。

国のため国民のために戦った特攻隊員の崇高なお気持ちと同列に
論じることではないかもしれませんが、本当は「生きて幸せな人生を
送りたい」と願っているんだけど、その時のどうにもならない自分を
取り巻く環境や情勢で、最終的には「死に至る行動」を選ばざるを
得ないという過酷な運命においては同じかもしれないなと思った次第です。

自殺に追い込まれるような人が無いよう、身近なことでできることが
あればしていきたいですね。

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