高畑裕太さんが、昨日、不起訴処分となり、釈放されました。
これまでの報道では「実刑の可能性が大」という論調が大きか
ったので、起訴は当然と思っていたのですが、一体どういうこ
となんでしょうか。

示談が成立したとのことですが、強姦致傷罪であれば親告罪では
ありませんので、示談があろうとなかろうと検察は起訴しなければ
ならないはず。
ということは、結局、今回の事件では強姦致傷そのものがなかったと
判断されたことになります。

高畑容疑者釈放 30秒間頭下げ…
日テレnews24 2016年9月9日 18:55

9日午後2時20分、高畑裕太さんが群馬・前橋警察署の正面出口から現れた。

「この度は皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」

そして、勢いよくお辞儀をし、そのまま30秒間、頭を下げ続けた。「被害女性に一言ないですか?」という記者からの質問には答えず、どこかうつろな表情で車へと向かった。

女性に性的暴行を加え、ケガをさせた疑いで逮捕・送検されていた俳優の高畑裕太さん(22)。9日、前橋地検は高畑さんを不起訴処分とし、釈放した。被害者女性との示談が成立したということだ。

弁護士に伴われ、カメラの前へと姿を現した高畑さんは、車へと移動しながら集まった報道陣を見渡すように視線を送ると、再び深々と頭を下げた。・・・・(以下略)

そして、高畑裕太の顧問弁護士が同日、報道陣へFAXを送り、コメントを発表しました。

高畑裕太の弁護人「合意があるものと思っていた可能性が高い」【コメント全文】

【以下に、弁護人のコメントの一部を引用します。(出典:ディリースポーツオンライン)】
「私どもは高畑裕太さんの話は繰り返し聞いていますが、他の関係者の話は聞くことはできませんでしたので、事実関係を解明することはできておりません。
しかしながら、知り得た事実関係に照らせば、高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く、少なくとも、逮捕時報道にあるような電話で「部屋に歯ブラシを持ってきて」と呼びつけていきなり引きずり込んだなどという事実はなかったと考えております。つまり、先ほど述べたような、違法性の顕著な悪質な事件ではなかったし、仮に、起訴されて裁判になっていれば、無罪主張をしたと思われた事件であります。以上のこともあり、不起訴という結論に至ったと考えております。」

 

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全文を読むと、高畑裕太の行為に違法性がなかったことを非常に強調した
文章となっています。
まあ、不起訴処分になったのだから、当然、そういう内容になるとは
思いますが。

とすると、「これまでの報道はなんだったんだ」ということになりますし、
被害女性側の告訴自体に行き過ぎがあったのでは(?)と判断されてもし
ようがないことになります。

なぜなら、証拠や双方の供述を検討した検察が、不起訴処分にしたという
ことは、「この内容では起訴できないな」、「仮に起訴しても裁判では負
けるな」と判断したということになりますよね。

で、この判断と呼応するように、弁護士はコメントに「違法性の顕著な悪質な事
件ではなかったし、仮に起訴されて裁判になっていれば、無罪主張をしたと思わ
れる事件であります。」と、堂々と書いています。

ここまでの情報と検察が不起訴処分にしたという事実を鑑みると、先ほど
「被害女性側の行き過ぎ?」と表現しましたが、被害女性側の態度・行動が
果たしてどうだったんだろうと疑問に思えてきます。

一方、武蔵大学社会学部教授(社会学)の千田有紀(せんだゆき)氏は
高畑裕太さん釈放後の弁護士コメントは、被害者女性を傷つけてはいないか?
という考えを述べておられます。

その中で、「しかし繰り返すが、女性が拒否を示していたとしても、加害者に読み取り能力がなければ犯罪にはならないとは驚いた。本当に法律はそんな風にできているのか。もう一度、法の専門家に聞いてみたい。もちろんこの弁護士さんも専門家ではあるのだけれど」と書いています。

「加害者に読み取り能力がなければ犯罪にはならない」というところは、
加害者側の「強姦しようとする故意」を問題にしているんだろうけど、
確かに千田有紀氏の指摘はもっともな部分があると思います。

う~ん、今回の事件は、グレーゾーンというか、どちらの判断にすべきか
かなり微妙なケースだったんでしょうね。

人権に関わることなので軽々に言えませんが、みなさんは今回の事件を
どう、判断されますか。

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