商標については、SMAPの商標登録に関する投稿『SMAP(商標)の名前をジャニーズ事務所はどうするの?公式HPの閉鎖、寂しい!』で、少しふれたところです。

また、昨年(2016年)5月、弁護士ドットコムの下記のニュースがありましたので、『悪意ある「商標出願」多発。特許庁が注意呼びかけ~どういうこと?』という投稿もしました。

ところで、この弁護士ドットコムのニュースの中で、”「民進党」の名前が、大阪府の企業によって先に商標出願されるなど、第三者が名称を先取りして出願する例がたびたび・・・”と書かれている件がありますが、その企業の代表者が今日のニュースで公になっていたので、ちょっとびっくりしました。

悪意ある「商標出願」多発、特許庁が注意呼びかけ…「民進党」など出願のケースも
弁護士ドットコム2016年5月17日(火)20時22分配信特許庁ホームページより

特許庁は5月17日、悪意ある商標出願の被害者に向けて、商標登録を諦めないよう、呼びかけるメッセージを発表した。「ほとんどが出願手数料の支払いのない手続上の瑕疵のある出願」で、一定期間後に出願が却下されているという。商標登録をめぐっては、名称が決まる前に「民進党」の名前が、大阪府の企業によって先に商標出願されるなど、第三者が名称を先取りして出願する例がたびたび話題になっていた。しかし、特許庁によると、これらのほとんどは手続き上問題があり、仮に手続きが適正だったとしても、その後の審査ではねられてしまうという。弁護士ドットコムニュースが特許庁に取材したところ、「同様の出願の例は、しばらく前から多数報告されていました。具体的な事例は申し上げられませんが、実際に商標登録を断念したという事例があったり、問い合わせが寄せられたりすることがありました。商標出願の仕組みを知らない方も多いと思うので、特に中小企業や個人の方に向けて、呼びかけをすることにしました」

特許庁では、こうした手続き上の問題がある場合、一定期間待ったうえで、出願の「却下処分」を行っている。また、手続きに問題がなくても、「実体審査」を行い、適切かどうかの調査もしている。

そのため、特許庁は「このような出願が他人からなされていたとしても、ご自身の商標登録を断念する等の対応をされることのないようご注意ください」と呼びかけている。

 

上記記事にある「民進党」などの名前を商標出願していた男性は、ベストライセンス社の上田育弘さんという人でした。
この男性は、他にも年間1万件以上の自分とは無関係の商標を出願。
日本全体の出願数の約1割を占めているということです。

「なんだあ、この男性は?」

昨年5月に、特許庁が、悪意ある商標出願が多数行われているので、被害者に向けて、商標登録を諦めないようにとのメッセージを発表したのは、この男のせいだったということですね。

この男性は、年間1万件以上の出願をしていますが、手数料(出願料)を一切支払っていないとのことですので、半年後には却下されるようです。

「PPAP」については、この男性が最も早くに出願していますので、商標登録にまで進めば、この男が商標権を持つことになります。

しかし、もともと他人の歌ですし、こんな無関係の人に届け出が早かったというだけで、商標登録を認めていいものでしょうか。いくら、先に出願した人の権利が認められる「早いもの勝ち」だといっても、ちょっと納得できないですね。

この男性は、「PPAP」の商標登録には自分が優先権を持っているということで、エイベックスと交渉して、和解金をせしめるつもりでしょうか?

特許庁は、「手続き上の問題がある場合、一定期間待ったうえで、出願の「却下処分」を行っている」し、「手続きに問題がなくても、実体審査を行い、適切かどうかの調査もしている」ということです。

さて、この「PPAP」の商標について、今後どのような判断が下されるのでしょうか。

「PPAP商標出願」男性を直撃 「ビジネス」と強調
毎日放送 1/26(木) 19:15配信

大ヒット曲「PPAP」のタイトルや、決め台詞の「ペンパイナッポーアッポーペン」がピコ太郎さんとは無関係の大阪の会社によって商標出願されていたんですが、経営者の男性がMBSの取材に応じました。男性は、「レコード会社に警告書を送った」と明言しました。

 2016年を代表する大ヒット曲となったPPAP。ところが、あの決め台詞「ペンパイナッポーアッポーペン」が、ピコ太郎さんとはまったく無関係だというこの男性によって、商標出願されていたといいます。

 「あれはたぶん…インターネットかテレビで見て出願したんだと思います。きょうエイベックスさんの方に商標に関する警告書を郵送しました。私が(商標を)出願していますので、それを無視して事業を進めたら、今後商標権侵害になる可能性がありますので…」(ベストライセンス社 上田育弘さん)

 26日、レコード会社に警告書を郵送したという男性。一体なぜ、そんなに強気なのでしょうか?

 「こちらは誰が商標を持っているか検索できるサイトなんですが、PPAPと打ち込むと、あの男性の名前がエイベックスよりも上に出てきます」(神崎智大記者リポート)

 ネットでPPAPが話題となったのは去年9月。男性はその直後、エイベックスよりも先に商標を出願していました。商標は、先に出願した人の権利が認められる「早いもの勝ち」が原則で、特許庁が認めれば権利を使えるようになります。男性は他にも年間1万件以上の商標を出願。日本全体の出願数の約1割を占めています。

 「何百件、何千件もの出願が…この『地方創生』のようにニュースでよく見る言葉もあれば、こちらは『アナと雪の女王』…これ完全に他人のものですよね」(神崎智大記者リポート)

 他にも「民進党」や…「北海道新幹線」、「統合型リゾート」などニュースでよく見る話題から、「妖怪ウォッチ」や「おとなの自動車保険」など明らかに他社の商品名まで。

 そして、こんな言葉も…

 「STAP細胞はあります」(小保方晴子氏・2014年)

 この言葉は、一体何に使うつもりなのか。さらにMBS系列にとって見過ごせないものも。

 「倍返し」「世界ふしぎ発見」

 なぜこんなミステリーが起きてしまうのか。男性は出願に必要な手数料を支払っておらず、大半が半年後には却下されるといいますが、それまでは「仮押さえ」の状態になります。その間に「商売」になりそうなものを見極め、他社に取引を持ちかけるのだといいます。

 「とにかく先に出願した方が、最も早い出願人が勝つんです。新聞やインターネット等のメディアを通じて、この言葉いいなとか、自分がこれから使用するかもしれないなとか、そういうものに限って出願しています。ビジネスモデルが確立して、もっと大きな会社になった時点で有名になりたい」(上田育弘さん)

 もともとプロの弁理士だったという男性。約3年前から始めた大量の出願は決して「愉快犯」ではなく「ビジネス」だと強調します。

 「(商標には)盗むという概念はないんですよ、原則として。だから私自身は不正な利益は一切求めない。正当な利益を求めていく。(エイベックスには)当社と交渉の上、ライセンス許諾を受けた上、事業展開をするようにと警告書を発送しました」(上田育弘さん)

 特許庁は「問題のある出願は却下されるので、もし他人から出願されても諦めないように」と注意を呼びかけています。

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