トランプの大統領選勝利は、イギリスのEU離脱派勝利より大きな驚きでした。

米大統領、トランプ氏勝利が濃厚!イギリスのユーロ離脱と同じ展開だ

トランプ氏とはどんな人?何をしたいの?トランプが大統領になったら日本は?世界は?

ヒラリーかトランプか、本日の米大統領本選どちらに転ぶ?米大統領選挙の仕組みは。

 

トランプは選挙期間中に、黒人を差別するような発言はしなかったですが、いろいろな発言の根底には差別意識があるのではないかと思います。
オバマ大統領は黒人ですので、さすがに黒人をストレートに差別するような発言はしなかったですが。

しかし、メキシコの移民排斥の発言の根底には、「嫌いだ」=「差別意識」という構図があるはずです。

かつてのアメリカの人種差別は非常に過酷なもので、今の若い人たちはきっと知らないと思います。

なぜなら、マスコミではアメリカのかっこいい芸能人たちのニュース、ハリウッドやミュージシャンの話題がほとんどですからね。

現在のようにアメリカで「黒人差別はノー」となったのは、有名なキング牧師の公民権運動の結果です。時代はケネディ大統領の時代でした。

キング牧師の有名な演説“I Have a Dream”は多くの人々を感動させるもので、演説の中にこの“I Have a Dream”という言葉が何度も出てくるのです。

キング牧師の公民権運動の結果、黒人の公民権を認める「公民権法」が成立しました。(ケネディ大統領のあと、ジョンソン大統領の時)

「公民権法」は、主に黒人の公民権を幅広く認めた法律で、その内容は次の通りです。

➀黒人選挙権の保障。選挙の際の「読み書き能力テスト」の禁止など投票権行使における人種差別を排除。

➁人種、肌の色、宗教、あるいは出身国を理由に、公共施設及びホテル、レストラン、映画館などの施設で差別もしくは隔離されてはならず、すべての人が財、サーヴィス、設備、特典、利益、便宜を「完全かつ平等」に享受する権利を有すること。

➂公教育における人種差別を排除するため、合衆国教育局がその実情について調査し、人種共学の実施について専門的援助を行なうこと、また司法長官は適切な救済措置をとること。

➃広く雇用における人種差別廃止をおし進めるために、平等雇用機会委員会を設置し、また裁判所にたいし適当な「差別是正措置」を講じるよう命じている。

 

この公民権法の成立によって、黒人の権利が法律上は保障されるかたちになりましたが、これで黒人差別問題が解決されたわけではありません。

その後になっても、特にアメリカ南部においては、黒人差別が依然として根強く残っており、ジャーナリストの本多勝一(ほんだかついち)は、南部をドライブしていたとき狙撃されたと書いていました。

私は大学出たてのとき、商社に勤めていたんですが、アメリカ支社帰りの先輩が「アメリカなんて行くもんじゃないよ」と話してくれたのを今でも覚えています。黄色人種への差別・偏見が強く、「僕ら(黄色人種)なんて、サル扱いだよ」と話していました。

現在でも、白人警官による黒人(一般市民)射殺が多発しており、黒人たちの大きな反発を買っています。警官の態度が、白人と黒人では全く違うのです。

こうしたことからも、白人の人種差別意識を垣間見ることができます。

政治・社会トランプ新大統領の「暴言」は本音なのか
Net IB news 2016年11月11日 10:31

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日本の安倍首相、韓国の朴槿恵大統領、イギリスのメイ首相らが次々に祝意を表したが、ある特定の傾向を持つ政治家たちからも歓呼の声が上がっている。

フランスの極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首。強硬な移民排斥政策を続けるハンガリーのオルバン・ビクトル首相。過激な民族主義を掲げるロシア・自由民主党のウラジミール・ジリノフスキー党首。極右・民族主義を掲げる政治家たちが、こぞってトランプ新大統領の誕生を歓迎している。

今回の米大統領選を振り返ると、トランプ候補が最初に注目を集めたのが「メキシコとの国境に壁を作り、不法移民を排斥する」という発言だった。当初は泡沫候補のホラ吹きという扱いだったが、いざ共和党候補の座に着くと、このような発言にもそれなりの重みが出てくる。ついに次期大統領となった今では、メキシコのルイスマシュー外相が「壁」の費用負担について「そのような提案については、検討すらしていない」とわざわざ言明する必要が生まれてしまった。

・・・・(略)

 

 

トランプはまた、イスラム教徒にも敵対する発言をしています。

 

「すべてのイスラム教徒を入国させるな」「強姦魔と殺人者を送り込んでくるメキシコを締め出せ」「日本は自力で国を守れ。核兵器を持つのもいいだろう」……トランプ新大統領の「暴言」がすべて現実のものになったとしたら、世界は大混乱に陥ることは間違いない。先に挙げた極右政治家たちが求めるのは、その混乱だろう。

 

こんな発言は、心の中で思っていても、「良識」を重んじる知識階級の人々は、決して口に出せません。

しかし、心の中ではトランプ氏と同様、多くの白人が「すべてのイスラム教徒を入国させるな」と思っているはず。

 

なぜなら、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを起こしたのはイスラム過激派です。こんな事件が起これば、「イスラム」を警戒し疎んじる感情が強化されてもそれは自然な人間の心ではないでしょうか。

ニューヨークの世界貿易センタービル(ツインタワー)への攻撃で、およそ3000人もの命が奪われたのです。イスラム過激派とイスラム教徒は別だといくら言っても、被害を受けた当事者の感情は、机上の論理に勝るはずです。

テレビでは、トランプ氏勝利の主な原因は「現状の変革を期待」と解説していました。しかし、勝利の原因はアメリカ人のアンケートにも表れない本当の思い、本音だったのではないかと勝手に考えています。

すなわち、「すべてのイスラム教徒を入国させるな」「イスラム教徒は出ていけ」「仕事を奪う移民は出ていけ、彼らは犯罪の温床だ」「やっぱり、白人がリーダーになるべきだ」「日本人は勤勉だけど、所詮、黄色いサルだ」という本音。

トランプ氏はこうした白人層の本音を選挙戦術として巧みに顕在化させ、得票に結び付けたのではないでしょうか。

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