蟻の話~火蟻に刺されると死亡率は10万分の1、日本産蟻の毒は?

今、話題の火蟻(ヒアリ)

以下のまとめは、蟻の専門家、村上准教授の話です。

〈参考:関西テレビ グッディ7月12日より〉

火蟻(ヒアリ)に関する情報

①南米中部が原産です。

②分類はハチ目アリ科ヒアリです。

蟻は蜂の仲間なんですね。言われてみれば、体型はよく似ています。

かなり蜂に近い存在です。

③体長は2.5mm~6mmです。

2.5mmなんて、小さすぎて火蟻かどうか、識別できないですよね。

④アメリカでは、年間、1000万人が刺されていて、その内、100人が死んでいます。

つまり、死亡率は10万分の1となります。

日本の火蟻に関する最初の情報は、「殺人蟻」と思えるようなセンセーショナルな報道でし

たが、アメリカの実例で考えると、みんながすぐに死亡に至るという事ではないようです。

ただ、アナフィラキシーショックを起こす場合があるので、それが怖いですね。

⑤市販の防虫スプレーは、実験結果からほとんど効かないことが判明している。

⑥体にヒアリが這い上がってきたら、直接手で払いのけるとその手を刺されるのでNG。

それより、手足を振って、ヒアリを振り払う。

⑦靴やズボン裾にベビーパウダーをふりかけておくと、火蟻が這い上がってくるのを防ぐ

ことができる。

その理由は、ベビーパウダーの粉粒が非常に細かいため、火蟻が足を滑らせて

這い上がれないから。

⑧ニュージーランドでは、2001年に初めて巣を発見して殺虫剤で駆除し、

その2年後には全滅させることができた。

使った経費はわずか1億2000万円ですんだ。

⑨それに対して、アメリカでは1930年代に火蟻に侵入されから初期の撲滅に失敗。

現在、年間6000億円以上の費用をかけて対策しているが撲滅できていない。
可哀そうな被害の例としては、公園に来ていた母親が、ヒアリのアリ塚とは知らずに

ベビーカーをアリ塚の上に置いたため、ベビーカーに這い上がってきたヒアリに赤ちゃんが

刺されて亡くなった。

刺されたときの痛みは

村上准教授は、これまでに60回もヒアリに刺されました。

刺されたときの痛みは、

⑩刺されると線香の火を押し付けられたような強い痛みがあり、

刺されて30分ほどしたら大きく腫れてくる。その後、膿んでくる。

60回の内、1回は「吐き気」「手の震え」「目の焦点が合わない」というような

強い症状があったのですが、安静にしていたら治まったということです。

日本での対策は現在、全国の68の港に毒餌を設置している。

村上准教授の紹介

〈引用:academist journal
村上貴弘
九州大学・持続可能な社会のための決断科学センターで准教授をしております。ハキリアリの研究を中心としたアリ類の行動生態学・社会生物学を行っています。これまでの研究の中心は中米・パナマ共和国のパナマ運河に浮かぶ無人島・バロコロラド島でした。ハキリアリが行っている菌類を栽培する「農業」がどのように進化したのかを研究してきました。1999年から2003年までアメリカで、研究を行ったあと、2003年から2年間は理研のCDBで再生関連遺伝子の染色体上へのFISHマッピングの研究をしておりました。2014年から九州大学に移動して、大学院教育と研究の両方に力を入れております。センターの名前からも分かるように、かなり革新的なテーマで日々研究と教育を行っています!

蟻入りのチョコレートを食べていた?

ところで、ウィキペディアを読んでいたら信じられないような話が記述してありました。
〈出典:Wikipediaアリ〉

人間との関係
アリと人間の関係は多彩である。利害関係の上でも入り組んでいる。
利用
アリが利益を与える例として、小昆虫を獲物とするものが多いことから、様々な害虫の天敵として働いていることがあげられる。直接の利用としては、食用とされる例がある。アリ入りのチョコレートがはやった時代があり、日本からもアカヤマアリを1箱に20匹ほど入れたチョコレート(商品名・チョコアンリ)が1950年代にアメリカ向けへ多量に輸出されていた事がある。また、特殊な例としては、蜜をため込むミツアリの例もある。
かつて野外で傷口を縫い合わせるためにアリに噛ませたことがあるという。まず傷口を押さえておき、アリの胴を捕まえて傷に近づけ、かみつかせると同時に指先で頭と胴を切り離す。すると頭は傷にかみついたまま固まってしまう。これを繰り返すことで傷口を縫い合わせる。

日本のアカヤマアリを1箱に20匹ほど入れたチョコレートを「1950年代にアメリカ向け

へ多量に輸出していたことがある」なんて、本当でしょうか。

アメリカ人に蟻を食べる習慣があったのでしょうか。

日本では、今でも信州の方で蜂を食べる習慣があるので、

ハチの仲間のアリも食べていたのでしょうか。

でも、私はテレビ等で、「アリを食す」という報道は聞いたことがないんですけどね。

「かつて野外で傷口を縫い合わせるためにアリに噛ませたことがあるという。」

こんなことが書いてありますが、この記述もすぐには信じがたい話ですね。

民間療法で行われていたのでしょうか。

でもアリに噛ませたら傷口がなぜ縫えるのですかね?

クモみたいに糸が出るわけでなし、いくら考えても想像できません。

Wikipediaの筆者はどこからこんな話を伝え聞いたのでしょうか?

蟻は、噛むのか、刺すのか

蜂(ハチ)は「刺す」と言いますし、蟻(アリ)は「噛む」という表現が一般的だと

思っていたのですが、みなさんはどうでしょうか。

ヒアリは尻の部分に毒針を持っていて、それで人を刺します。

蜂も尻に毒針を持っていて、それで人を刺すのと同じですね。

「アリが刺す」という言葉があまりなじんでいないのは、日本の多くのアリは、尻に毒針を

持っていないからだと思います。

毒針を持っている種類のアリもいるようですが、とても弱い毒針で人間の皮膚に刺さること

ができないので、人間に被害をあたえることがないのです。

結果、日本の280種類ほどいるアリには、毒を持っているのはいないと

いうことになっています。

ただ一部には体内に毒を持っている種類のアリもいて、他の昆虫にその毒をふりまいて

攻撃することもできるようです。

しかし、いずれにせよ、人間に被害を与えるような毒ではありませんので、

日本には毒を持った蟻はいないということになっています。

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