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アカシアとニセアカシアの違い!見分け方は?共にマメ科の植物

科学技術
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アカシアとニセアカシアの違い

【クイズ】
下の画像は、アカシアとニセアカシアの花です。

どちらが、ニセアカシアでしょうか。

なお、アカシア=アカシヤです。

〈出典:Wikipedia〉
アカシヤの画像

 

 

 

 

 

 

 

 

ニセアカシヤ画像

 

 

 

 

 

 

 

【答え】
白い花の方が、「ニセアカシア」の花です。

私たちには、この白い花の方がお馴染みではないでしょうか。

私の散歩道でも、五月になるとニセアカシアが白い花をつけます。

この白い花を見ると、私は「今年も初夏がきたなあ」と思います。皆さんはいかがですか?

一方、アカシヤの方は黄色の花をつけるんですね。

〈散歩道のニセアカシア〉
ニセアカシヤの白い花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、このニセアカシアを北海道鶴居村が、釧路湿原国立公園内の村有地に600本植樹

したのですが、環境省から、生態系を侵す恐れがあるので、原状回復をすべしとの指導を

受けたのです。

ニセアカシアは、なんでも「生態系被害防止外来種」に選定されているらしいんですね。

ところが、鶴居村はニセアカシアが、「生態系被害防止外来種」であることを知らなかったとい

うことです。

〈出典:釧路湿原に外来種植樹 鶴居村が600本「認識甘かった」08/02 08:04 北海道新聞〉

 

ニセアカシアは北米原産のマメ科の落葉樹で、マメ科だけにやせた土地でも繁殖しやすいん

ですね。

日本には1873年に渡来したということで、その後の150年間に日本中に根付き、私たちに

はすでに、なじみ深い植物となっています。

また、ニセアカシヤは、養蜂家にとってもは大切な蜜源となっており、蜂蜜の中では

ニセアカシヤの蜂蜜が多くを占めています。

 

村は、植林したエリアには木が育ちにくく、それで繁殖力の強いニセアカシアを選んだそ

うです。

 

マメ科植物「ニセアカシア」

小葉は楕円形で3-9対。5-6月頃、強い芳香のある白い蝶形の花を10-15cmほどの房状に大量に咲かせる。花の後に平たい5cmほどの鞘に包まれた4-5個の豆ができる。〈出典:Wikipedia〉

 

ニセアカシアの白い花はその香りを嗅ぐと甘い芳香を放っています。

ミツバチが好むはずですね。

それから、マメ科植物ですので房状の白い花が終わった後、豆の鞘がたくさん、できます。

豆の鞘と言っても、厚みのない薄い鞘で、食べられるような大きさの豆の粒は入っていま

せん。

 

マメ科植物はなぜ、よく育つのでしょうか。

 

マメ科植物の根には、一般的に根粒菌という細菌が共生していて、根粒というツブツブを

作ります。

大豆の株を引っこ抜けば、根粒がたくさんついているのがわかります。

それで、この根粒菌はマメ科植物から炭水化物(デンプン)をもらい、自分の生きるエネ

ルギーにしており、その際、根粒菌は空気中の窒素を固定(窒素同化)して、アミノ酸・タ

ンパク質を作り、それをマメ科植物に供給するんですね。

 

植物は、肥料として窒素化合物を必要としますが、空気中にたくさんある気体の窒素分子

(N2)を直接、利用することはできないんですね。

ところが、根粒菌はその空気中の窒素分子(N2)から、有機窒素化合物をつくることが

できるのです(窒素同化)。

なので、マメ科植物はやせた土地で窒素肥料がなくても、根粒菌から有機窒素化合物(タン

パク質・アミノ酸)を受け取ることができるので、よく育つということになります。

 

【マメ科植物の根粒】〈出典:ヤフー画像〉

大豆の根粒

 

 

 

 

 

 

 

 

Wikipediaのニセアカシヤ」を読むと次のように書いてあります。

ニセアカシアとアカシア
明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ亜科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり、区別するためにニセアカシアと呼ぶようになった。しかし、今でも混同されることが多い。本来のアカシアの花は放射相称の形状で黄色く、ニセアカシアの白い蝶形花とは全く異なる。
下記はすべてニセアカシアとされる。
札幌のアカシア並木
札幌松坂屋開店時のキャッチコピー「アカシアの花白くいま開く松坂屋」
アカシア蜂蜜として売られているもの
西田佐知子のヒット曲「アカシアの雨がやむとき」に歌われる「アカシア」
石原裕次郎のヒット曲「赤いハンカチ」に歌われる「アカシアの花」
北原白秋の「この道」に歌われる「あかしやの花」
清岡卓行の小説「アカシヤの大連」[24]で知られる中国の大連市を代表する樹木
松任谷由実の「acacia[アカシア]」(2000年代)
レミオロメンの「アカシア」

 

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