卒業を間近にした中学3年生が、校舎3階の屋上から転落して、搬送先の病院で亡くなりました。ご遺族は突然のわが子の死に接して、その悲しみは計り知れないものでしょう。
ただ、死者を鞭打つわけでは決してありませんが、この屋上に上った生徒たちには大きな安全上のミスがありました。それは、立ち入り禁止の屋上に無断で侵入したことです。
立ち入り禁止の理由は、当然、危険だからです。
屋上に立ち入ることは、危険だからこそ、立ち入り禁止にするとともに、屋上に上がる扉には必ず施錠がしてあります。
建物の構造上、普通は鍵を開けなければ屋上に上がれないようになっていると思うのですが、この中学校では、実際に生徒たちが屋上に上がっています。
一体、屋上への通路はどのような構造になっていたのでしょうか。
立ち入り禁止にしてあり、中学生ともなればその意味もわかるはずですが、簡単に屋上に上がれるような構造であったとすれば、学校の管理体制も問われるかもしれません。
こうした大きな事故あるいは事件は、小さなミスの積み重ねで起きることが多いです。この学校の生徒たちの普段の生活態度はどうだったのでしょうか。
普段の小さなルール違反に丁寧に対応し、指導していくことでこうした大きな事故を防いでいくことができると思います。
生徒のみなさんは「立ち入り禁止」等のルールには素直に従うことが大切なことです。
また、事件に巻き込まれて不幸な結果に終わる多くの事例が、深夜の出来事です。
深夜の出歩きも中学校は禁止しているはずですので、こうした校則も守る意味はあるのです。
学校屋上で自撮り中に転落の中3男子死亡 神奈川・座間市
フジテレビ系(FNN) 2/7(火) 14:59配信
神奈川・座間市の中学校で6日午後、校舎の屋上から転落し、意識不明の重体になっていた男子生徒の死亡が確認された。
6日午後2時すぎ、座間市の公立中学校で、3階の屋上から、この学校の3年の男子生徒(15)が転落し、意識不明の重体になっていたが、7日朝、搬送先の病院で死亡が確認された。
男子生徒は、屋上で、同級生8人と一緒に自撮り写真などを撮って、降りようとしたところ、誤って転落したとみられる。
屋上は立入禁止だが、一緒にいた生徒は、「卒業記念や思い出作りだった」と話しているという。
最終更新:2/7(火) 14:59Fuji News Network
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