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面識のない男をはるばる訪ねて殺された「茨城女子大生殺人事件」の教訓

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〈廣瀬容疑者の住んでいたアパート〉

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被害者の不可解な行動のわけ

茨城県神栖市の、田畑に囲まれた人気のない空き地から、行方不明になっていた菊池捺未(なつみ)さんの遺体が掘り起こされたのは、1月31日未明のことである。菊池さんの音信が途絶えたのは昨年11月20日、午後11時ごろだが、翌月に19歳の誕生日を控えていた彼女のその日の足取りは、謎めいていたというほかない。

菊池さんは昨年4月から親元を離れ、東京都葛飾区で1人暮らしを始めていた。お茶の水にキャンパスがある日本薬科大学に通うためだった。その日も午前中は大学で授業を受けたが、終わると東京都足立区の綾瀬駅から電車を乗り継ぎ、JR鹿島線の鹿島神宮駅までやってきた。不可解なのはそこからの行動だった。

「駅のロータリーでお客さんを待っていたら、無線で“○分の電車でお客さんが来るから”と言われて、車列から離れて待機してたら、数分後に女の子が歩いてきて、午後5時43分に乗り込んだんだ」

と話すのは、彼女を乗せたタクシー運転手。どうやら、事前に予約を入れていたらしい。

「“どちらまで?”と聞くと“神栖方面”とだけ言われて、走らせてからも、その子はずっとうつむいたまま、携帯を見ている感じでした。15分くらいして、神栖のどこか聞こうと思ったら、家電量販店の名前を言うので国道を横断してそこに向かったら、今度は“この先を左に”と言って、曲がったところのコンビニで降ろしたわけ。それが午後6時2分。もう薄暗くなっていた。料金は2800円くらいだったね」

降車後、菊池さんはどういうわけか、そこから歩いて2分半ほどの別のコンビニに移動している。

「そこで男と落ち合うと、その男は彼女に目隠しを指示し、アルバイト先の軽バスに乗せて、400メートルほど離れた男のアパートまで移動します。アパートの場所を特定されないように目隠しをさせたものと思われます。それから男の部屋に入ると、しばらく2人だけで過ごしています」

そう話すのは捜査関係者だ。実際、菊池さんはその日、友人にLINEで「男の人に会いたいと言われている」と伝えていたが、この廣瀬晃一容疑者(35)という男と会うのは、この日が初めてだったのである。

女子大生 “お金がなくて帰れないんです”

捜査関係者の話を続ける。

「7時ごろ、菊池さんはまた廣瀬のクルマに乗せられて、今度は目隠しなしに数キロ離れた畑まで連れていかれ、そこで置き去りにされてしまいます。ところが彼女は、そこから廣瀬のアパートまで歩いて戻ってきているんです。8時ごろ、アパートの近くの女性宅を訪ねて、“目隠しをされて連れてこられました”“記憶を頼りにここまで戻ってきたけど、アパートの場所がわかりません”“東京から来たのだけど、お金がなくて帰れないんです”“男の人との間にお金の問題があって”などと、泣きながら話しています」

ちなみに、こうして廣瀬容疑者のアパートに舞い戻ったのち、菊池さんは再度、その女性宅を訪れ、お金の問題は「解決しました」と告げたという。世話になった人に報告するあたり、律儀なのだが、再び廣瀬容疑者のクルマに乗せられた菊池さんの携帯電話の位置情報は午後11時ごろ、十数キロ離れた遺体の発見現場付近で途切れたままになってしまう。

廣瀬容疑者には性犯罪などで2度の検挙歴があった。一昨年4月に逮捕されたのは、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑。高校3年生の少女に現金を渡しみだらな行為におよんだことで有罪判決を受けているが、この少女との間を繋いだのは携帯電話のSNSだという。

そして菊池さんとの出会いも、海外の会社が運営する通信アプリを利用し、その掲示板上でのことだった。SNSがきっかけで犯罪に巻き込まれるこうしたケースがあとを絶たないが、防ぐ手立てはないものだろうか。

犯罪者登録法が必要ではないか

刑事法学が専門の常磐大学元学長の諸澤英道氏は、

「日本では警察、検察、刑務所が犯罪者のデータをバラバラに持っています。それを一元化したデータベースを作り、必要に応じて市民に公開する仕組みを作っていくべきです」

と言って、続ける。

「そのために、私は犯罪者登録法の必要性を訴えています。特に性犯罪は再犯率が非常に高いので、再発防止の観点から犯罪歴を、もちろん慎重にですが、公開できる仕組みがあれば、高い抑止効果を発揮するはず。今回のような件なら、警察がネット上の出会い系サイトに介入し、性犯罪歴がある人が利用していないかパトロールして、犯罪者が一元化されたデータベースと照らし合わせる。そして、その結果に応じて、ネットの使用にも制限をかけるのです。実際、欧米各国ではこのような場合、裁判所がインターネットの使用制限を命じています」

日本にもそのような仕組みがあれば、明らかな性犯罪歴がある廣瀬容疑者のような男が跋扈することは、未然に防げたかもしれない。

だが、そもそもの話として、くだんの掲示板は、

「見ず知らずの男女が、それぞれに思惑を抱えて交流する場として利用されることが多いもの。そこでの出会い自体に危険を伴うと認識してほしい」

と、ITジャーナリスト。面識のない男を若い娘が遠方まで訪ねた挙句、密室に2人きりで一定の時間を過ごすような危険は、ゆめゆめ避けなければなるまい。

〈出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190217-00556644-shincho-soci&p=1

管理人の感想…親から見れば可愛い娘だったのにどうしてそんな生き方をするようになったのか

出会い系アプリで見ず知らずの人から30万円もらう約束をして、会う場所が個人宅で、し

かも目隠しされたまま行くことになって、部屋で一定時間を過ごしたあと、30万円を受け

取れず、帰りは目隠しこそされなかったが遠方に放置されて、そんなことがあったのに記

憶を頼りに男の自宅を特定して、直後、殺されてしまいました。

被害者には気の毒だけど、これだけの前段階があれば、廣瀬晃一容疑者(35)には30万円

を払う気がまったくないこと、そしてそんなお金は持っていないことに気づけよ、と思っ

てしまいます。

ただ、被害者の女子大生も一定の不安は持っていたと思うな。でもその不安以上にお金が

欲しかったのだと思う。

記事によれば、帰りの運賃は持たずに茨城県の鹿島神宮駅まで来ています。いくら30万円

をもらう約束があったとしても、普通、帰りの電車賃くらいは財布に入れていくでしょ

う。このことを考えると、被害者・菊池捺未(なつみ)さんは、本当にお金を持っていな

かった、本当にお金に困っていたということが考えられます。

私大の薬学部は授業料が高く、しかも6年間も通わねばなりません。入学金や授業料やらは

どうしていたのでしょうか。親は東京で一人住まいをしている娘さんに仕送りはしていた

のでしょうか。

さて、初めての「出会い系」利用で、こんな事件に巻き込まれたとしたら、なんと運の悪

い可愛そうなことでしょう。

でも、そんなことでお金を得ようとした事自体が大きな間違いでした。

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