小児の虫歯治療は要注意。ゴムマスクと拘束具を使わない歯科医院は?

小児歯科医院で虫歯の治療を受けた2歳女児が、治療後、死亡したというショッキングな事

件がありました。

その治療内容たるや、2歳女児の小さな口にゴムマスクを突っ込み、のどを塞ぎ、その上、

身体は診察台に縛り付けて行うというものでした。

こんな状態では、2歳女児は鼻で呼吸するしかなかったのですが、2歳児にそんな聞き分け

ができるはずありません。

女児は歯科治療を怖がり、必死にもがいて泣こうとしても声も出せず、体も動かせず、お

そらく小さな鼻孔で呼吸することができなくなったのでしょう。

両親の話によると、娘の顔が土気色になり、唇も紫色になって、その上、痙攣を引き起こ

し始めたといいます。

それでも男性院長は異変を訴える両親に対し、「よくあることだ」と説明して、何の医療

措置もとらないまま、「心配なら歯科医院にいてもいい」とだけ言い放ったというので

す。それでおよそ45分後に、痙攣し始めた娘を見て、両親が自力で娘を近くの病院に運

んだのです。

ひどい話です。

医療事故というより、もう殺人に近い状況ではないでしょうか。

警察は業務上過失致死の疑いがあるとみて捜査していますが、小児歯科医院の院長は「必

要な措置はとったと考えている」と説明しているようです。

しかし、両親の証言からは、歯科医師が必要な措置を取ったことなど、どこにも出てきま

せん。

確かに歯科医師たちは、2歳女児を殺そうという明確な故意は持っていなかったでしょう。

しかし、素人の両親が娘の危険を察して、病院に行かざるを得ないまで、ほっておいた医

者の態度は何という無神経さでしょうか。

まるで、他人の命に関心がないような無神経さです。

「もしかしたら死ぬかもしれない。死んでもいいや」と言うくらいのことは、思っていた

のではないかと想像してしまいます。

それほど、憤りを感じますね。この医者には。

今回のこの事件は、実は福岡で2人目の犠牲者だというのです。

10年前(2000年)に、この事件と全くと言っていいほどよく似た状況で、2歳女児が死亡しているの

です。(下記引用)

〈出典:歯科医が「略式」拒否、起訴…虫歯治療で2歳児死去(読売新聞) - 同じ事故、こちらが詳細。

福岡市南区の小児歯科医院で約3年前、女児が虫歯治療後に死亡した事件で、福岡地検が医院理事長(56)と担当の女性歯科医(29)を業務上過失致死罪で略式起訴しようとしたところ、女医が「診療体制の問題点を公判で明らかにしたい」として拒否したため、福岡地裁に起訴したことが16日わかった。理事長は同意したため略式起訴された。 死亡したのは福岡県宗像市の公務員、佐々木富雄さん(38)、みどりさん(38)の二女、桃香ちゃん(当時2歳)。2000年6月14日、「小児歯科はまの」で治療後に意識不明になり、6日後に死亡した。県警は理事長ら6人を書類送検していた。

地検によると、医院では歯科医や歯科衛生士計4人が麻酔や歯を削ったりする作業を交代で分担し、桃香ちゃんの容体変化を把握しにくい診療体制を取っていたと判断。理事長の管理監督責任を認めた。

桃香ちゃんは拘束具で診察台に固定されたうえ、歯を露出させるためのマスクを着けられ意思表示できなかった。女医は桃香ちゃんの顔色が悪いのに気づき、呼吸の有無を確かめようとしたが、結果的に確認が不十分だったと判断した。

地検は9月、2人に略式起訴する方針を説明した。だが、女医は自らの責任を認めたうえで「略式では(診療を分担する体制の)問題点を明らかにできない。誰にどんな責任があったのかを明確にしたい」として拒否した。残る4人は捜査中。

医院側は「再発防止に向け診療体制の見直しなどはすでに完了している」と話している。日本歯科医師会は「分担制を取るなら、患者の安全のため、担当者間の連絡を緊密にとることが不可欠」と指摘している。(読売新聞)

ところで、この10年前の事件や今回の事件について、昨日までRKB毎日放送で、閲覧でき

たのに、今日はもう、早々と「該当の記事はありません。」というメッセージに置き換わ

っていました。

歯科医師会から、圧力でもあったのかな?

さて、この10年前の事件以来、幼児の歯科治療には、ゴムマスクを使ったり、体を拘束具

で縛り付けるような治療はしなくなったということですが、同じ福岡でまたぞろ、こんな

治療をしてしまうなんて、もぐりの歯科医でしょうか。

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ゴムマスク・拘束具を使わない歯科医院

歯科医院関係のサイトを検索しても、小児歯科では拘束具やゴムマスクを使うよなんて病

院はどこにもありませんでした。

普通の歯科医師は今ではもう、拘束具やゴムマスクなんて使わないのが当たり前のようで

す。

しかし、どんな世界にも落ちこぼれはいます。

子供に付き添って歯科医院に行ったと、もし、ゴムマスクや拘束具を使いだしたら、毅然

と「ノー」と言って、別の病院に行きましょう。

日本小児歯科学会のHPには、下記のような記述があります。

小児の歯科治療の前に

歯の治療は大人でも嫌なものです。大人は我慢できることでも子どもにとっては大変です。特に小さいお子さんの場合は次のことに注意して下さい。

(1)
幼児の治療は体調の良い午前中に受診することをおすすめします。昼過ぎや夕方になると疲れて機嫌が悪くなることが多いものです。
(2)
なるべく嘘をついて連れてこないようにして下さい。かえって嫌がる原因になります。そのかわり治療の後は、たくさん褒めてあげて下さい。
(3)
幼児は歯科治療で嫌がって泣いたり暴れたりすることもあります。汗をかきますので特に冬場などは下着などの着替えを用意してきて下さい。また治療中はTシャツなど身軽な服装にさせましょう。
(4)
待合室ではなるべくリラックスさせるように保護者の方が本を読んで聴かせたり、おもちゃで遊ばせてあげて下さい。

麻酔の注意

小児歯科では恐怖や痛みを取り除くために治療のときに局所麻酔をすることが多いものです。これは大人と同じで注射によるものが普通です。特に心配のないものですが、アレルギー体質や慢性病で薬を飲み続けているなどのお子さんは、あらかじめその旨を歯科医師に申し出て下さい。 麻酔をして治療した後、くちびるがしびれていることがあります。2時間ぐらいしびれがとれないことがありますので、くちびるをかんだりさわったりさせないように注意して見てあげてください。もしかんではれたりした場合は、すぐにかかりつけの歯科医師の先生に連絡して処置をしてもらって下さい。

ちゃんとした記述です。

事件を起こした歯科医たちは、この記述を読んでいたのかな。

〈2017年7月、福岡県内の小児歯科医院で虫歯を治療した2歳女児の死亡事件〉

小児歯科医院で虫歯治療後、2歳女児死亡
2018年1/15(月) 20:20配信TBS

去年7月、福岡県内の小児歯科医院で虫歯を治療した2歳の女の子が低酸素脳症に陥り、2日後に死亡していたことが関係者への取材でわかりました。

死亡したのは当時2歳だった山口叶愛ちゃんです。叶愛ちゃんは去年7月、福岡県内の小児歯科医院で局所麻酔を使用した虫歯の治療を受けた後、唇が紫色になり、目の焦点が合わない状態になりました。

関係者によりますと、異変を訴える両親に対し、男性院長は「よくあることだ」と説明して、何の医療措置もとらず、およそ45分後に両親が自力で叶愛ちゃんを近くの病院に運んだということです。叶愛ちゃんはその後、大学病院に救急搬送されましたが、低酸素脳症に陥り、2日後に亡くなりました。

大学病院から通報を受けた警察は、業務上過失致死の疑いがあるとみて捜査しています。小児歯科医院の院長は「必要な措置はとったと考えている」とコメントしています。

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