老人は可愛くない?老人の性格を歌う仙厓和尚の六歌仙

老人福祉施設の入所者への虐待事件が、時々、ニュースになります。

もちろん、虐待は老人福祉施設の職員に問題があるのだけれども、老人の世話は手が

かかり、介護職員をイラつかせる要素があるのでしょうね。

ただ、事件を起こすような不良職員は例外的な存在です。

特別養護老人ホームやデイサービスセンターの職員の方々の仕事ぶりを拝見すると、本当

に頭の下がる思いです。ありがたいことです。

お金の話で恐縮ですが、こんな大切な仕事を担っている人たちの年収が低いことを考え

ると、仮想通貨なんかを右から左に流してお金を何百億円も稼ぐ業界があるのは何とも割

り切れない気持ち。

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悲しいかな老人は可愛くない

老人は失礼ながら、老人臭はするし、汚いし、可愛くない。(同じく世話を必要とする

赤ちゃんに比べると、対極にあります。)

誰しも最後は老人になっていくのに年寄りは敬遠されがち。(まあ、一般的な話です)

老人の性格・存在について、江戸時代中期の僧侶が詩句を残しています。

僧侶の名前は「仙厓義梵(せんがい ぎぼん)」と言います。

江戸時代中期、九州・博多の人で当時から学識と高徳で知られ、禅画・書が上手で多くの

人に所望されたようです。

博多の聖福寺(臨済宗)の和尚さんでした。

東の良寛さんと対比される和尚らしいですが、良寛さんほどは有名ではないですよね。

さて、その仙厓和尚の残した詩句・『老人六歌仙』は次のような詩句です。

これ、大学の社会福祉学部の講義で初めて聞いたときには、老人の性格をピッタシ言い当

てているようで、面白いなと思いました。

老人六歌仙 〈出典: 磯 良 の 海

1.しわがよる、ほくろができる、腰まがる、頭ははげる、ひげ白くなる。

《 顔に皺がより、肌にほくろができて、腰が曲がり、頭髪は薄くなり、髭が白くなる 》

2.手は振れる、足はよろつく、歯は抜ける、耳は聞こえず、目はうとくなる。
《 手が震え、脚がよろめき、歯は抜けて、耳が遠くなり、視力が低下する 》

3.身に添うは、頭巾、襟巻、杖、眼鏡、たんぽ、温石(おんじゃく)、しびん、孫の手。

《 身に付けるのは、頭巾や襟巻、杖、老眼鏡、湯たんぽ、かいろ、尿瓶、孫の手 》

4.聞きたがる、死にとむながる、寂しがる、心はまがる、欲ふかくなる。

《 人が話していると間に入って聞きたがり、死を恐れ、寂しがり、心がひねくれ、強欲になる 》

5.くどくなる、気短になる、ぐちになる、出しゃばりたがる、世話やきたがる。

《 くどくどと、気短になり、愚痴が多くなり、出しゃばりで、人の世話を焼きたがる 》

6.またしても、同じはなしに子を誉める、達者自慢に人は嫌がる。

《 いつも子供の自慢と自分の健康自慢の同じ話を繰り返すので、人に嫌がられる 》

〈聖福寺〉

5番と6番あたりの老人、身の回りにけっこういませんか。

私の知り合いにも、「出しゃばりで、いつも子供の自慢と自分の自慢」をする人、いるん

ですよね。困っちゃいます😓

「姥捨て山」の民間伝承

「姥捨て山」の民間伝承は遠い昔からあり、口減らしなどのために高齢の親を山に捨てな

ければならない息子とその親の物語です。

この話の内容は、大きく二通り「枝折り型」と「難題型」、及びそれらを複合した話があ

ります。

「姥捨て山」の主なストーリーは次のようなもの。

〈出典:Wikipedia〉
難題型
ある国の殿様が、年老いて働けなくなった者を不要として山に遺棄するようにというお触れを出す。ある家でもお触れに逆らえず泣く泣く老親を山に捨てようとするが、結局捨てることができず、密かに家の床下にかくまう。しばらくの後、隣国からいくつかの難題が出され、解けなければ国を攻め滅ぼすと脅されるが、それらの難題を老親の知恵によって見事に解き、隣国を退散させる。老人には長い人生の中で培われた知恵があり、それが粗末にできぬものであることを知った殿様は、お触れを撤回し、老人を大切にするようになった。

枝折り型
山に老いた親を捨てるために背負っていく際に、親が道すがら小枝を折っている(あるいは糠を撒いていく)のを見た息子が何故か尋ねると、「お前が帰るときに迷わないように」と答える。自分が捨てられるという状況にあっても子を思う親心に打たれ、息子は親を連れ帰る。

他に、年老いた親を捨てに行く際に子供も連れて行くが、担いできたもっこごと親を捨てようとする。すると、子供に「おっ父を捨てるときに使うから、もっこは持って帰ろう」と言われ、親を捨てる非道さに気付き(あるいはわが身に置き換えて思い知った恐怖から)姥捨てをやめるという内容のものがあり、同様の物語は中国やヨーロッパ、アフリカなど広範囲に分布している。枝折り型のあとに難題型が続く複合型、また数は少ないが、嫁にそそのかされた息子により一度は山に捨てられるが、知恵により鬼から宝を巻き上げ財を成し、猿真似をした嫁は命を落とすという嫁姑の対立がテーマになっているものもある。

小説・映画『楢山節考』

この「姥捨て山」の伝説を元に、ギタリスト・深沢七郎が信州を舞台に短編小説『楢山節

考』を書き、結果、中央公論新人賞を受賞して評判となり、ベストセラーにもなりまし

た。

それで、作家・深沢七郎が一躍有名になりました。

また、二度映画化され、昭和58年4月29日封切となった二度目の映画(今村昌平監督

『楢山節考』、今村プロダクション、東映)は緒形拳主演で、カンヌ国際映画祭に出品さ

れ、最高賞のパルムドールを受賞しました。

この映画、私も観ましたが、泣けてきました。

実はずっと昔、小さい頃、最初の映画『楢山節考』( 松竹映画、木下惠介監督)も観た

記憶があるんですね。

この映画はカラー作品で、鮮明できれいな山の中を母親をおぶって歩く主人公の姿を今で

もおぼろげに覚えています。

昨日、母と庭の草むしりをしたので、今日はこんな投稿になりました。

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